「例文で英単語を4800語覚える」新規講座は12月7日にスタート。興味がある方はここをクリック!!

【エヌダッシュ(en dash)の3つの用法】ハイフンとどう異なるのか

ハイフンより横棒が長いのがダッシュですが、ダッシュにはエヌダッシュ(en dash)とエムダッシュ(em dash)の2つがあります。エヌダッシュには、①複合語をつなぐ、②数値の範囲を表す、③2つのものの関係を表す、の用法があります。

※本記事は『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象としたサブノートです。

あわせて読みたい
例文で英単語を4800語覚える
例文で英単語を4800語覚える『例文で英単語を4800語覚える』コース8カ月間、毎週月曜日に一週間分の例文集をEメールで配布します。受講生は毎日20前後の英単語を暗記、8カ月で大学入試問題に頻出す...
目次

エヌダッシュとエムダッシュとハイフンの違い

ハイフンダッシュの違いがわからない人が多いようです。ハイフンもダッシュも横棒ですが、ハイフンはダッシュよりも横棒が短いです。ハイフンについては以下の記事をお読みください。

あわせて読みたい
【完全版】ハイフンの2つの用法 ★ ダッシュとの違いに注目!
【完全版】ハイフンの2つの用法 ★ ダッシュとの違いに注目!英語のハイフンとダッシュの使い分けができない人が多いようです。ハイフンは一番短い横棒です。ハイフンより長いのがダッシュです。ダッシュにはエヌダッシュとエムダッシュの2つがあります。ハイフンは行末の単語が次の行にわたる時と2つ以上の単語を繋ぐ時に用います。

ダッシュにはエヌダッシュ(en dash)(以下、enダッシュと呼ぶことにします)とエムダッシュ(em dash)(以下、emダッシュと呼ぶことにします)の2種類があります。アルファベットのNがMより短いように、enダッシュの方がemダッシュよりも短いです。ハイフンはenダッシュよりさらに短いです。

emダッシュについては以下の記事をお読みください。

あわせて読みたい
エムダッシュの5+7の用法─ハイフンとエヌダッシュとどう異なるのか
エムダッシュの5+7の用法─ハイフンとエヌダッシュとどう異なるのかハイフンより横棒が長いのがダッシュですが、ダッシュにはエヌダッシュ(en dash)とエムダッシュ(em dash)の2つがあります。 エムダッシュはコンマ、丸カッコ、コロン、セミコロン、省略記号の代わりをします。

enダッシュは、原則、enダッシュの前後にスペースを置きません

例: 2002–2020

ただしスペースがないと誤読が生じる可能性がある時はスペースを置いてもかまいません。例えば、「4月10日から6月1日まで」という意味で10 April–1 Juneと書くと、真ん中の箇所が「4月1日」に見えるので10 April – 1 Juneとした方がわかりやすくなります。

ワープロソフトでenダッシュをタイプする方法を説明します。2つの単語MondayとFriedayの間にenダッシュを置く場合、

STEP
Monday+スペース+ハイフン+スペース+Fridayの順にタイプする

ハイフンはキーボードの0の右隣にあります。

STEP
エンターキーもしくはスペースキーを押す

そうすると自動的にハイフンがenダッシュに変換されます。

Monday – Friday

STEP
2つのスペースを取り払う

これで出来上がり。

Monday–Friday

以下、エヌダッシュの3つの用法を詳しく見てみます。

複合語にハイフンではなくenダッシュを使うことがある

ハイフンの用法」で複合語を作る時に単語と単語の間にハイフンを置くことを説明しましたが、ハイフンではなくenダッシュを使う場合があります。

2つの単語が対等の関係にある時はハイフンとenダッシュのどちらでもよい


post-Napoleonic Europe
のハイフンをenダッシュにしてはいけませんが、love-hate relationshipの場合は、ハイフンをenダッシュに変えてlove–hate relationshipとしてかまいません。post-NapoleonicにおいてはpostがNapoleonicを一方的に修飾しているのに対し、loveとhateは一方が片方を修飾せずに対等の関係にあります。2つの単語が対等関係にある場合はハイフンで繋げても、enダッシュで繋げてもどちらでもかまいません。どちらにすべきかはスタイルガイドによって異なります。以下、enダッシュを使った例です。

US–Japanese relations
The Taft–Hartley Act
Bose–Einstein statistics
blood–brain barrier
Cheyne–Stokes respiration

両方もしくは片方が複合語の時はハイフンではなくenダッシュで繋ぐ

2つ以上の単語を繋いで複合語を作る時、いずれかがすでに複合語の場合は、その複合語にダッシュが使われていようがいまいがenダッシュで単語を繋ぎます。

これは誤解を防ぐためです。例えば、hospital (病院)とnursing home (老人ホーム)を関係づける際にハイフンをつけてthe hospital-nursing home connectionとすると hospitalとnursing(看護)をhome connection(自宅で関係づけること)と誤読される可能性が出てきます。それを避けるためにenダッシュをつけてthe hospital–nursing home connectionと表記する必要がでます。

以下はThe Punctuation Guideに載っていた例です。このように複合語をさらに複合するときにenダッシュが使われます。

(ハイフン) She is an award-winning novelist.
(enダッシュ) She is a National Book Award–winning novelist.
彼女は全米図書館賞を受賞した小説家だ。
※National Book Awardが複合語なのでハイフンではなくenダッシュが使われている。

(ハイフン) It was just one of many changes in this post-Clinton era.
(enダッシュ) It was just one of many changes in this post–New Deal era.
それは、このニューディール後の時代の多くの変化の一つに過ぎない。
※New Dealが複合語なのでハイフンではなくenダッシュが使われている。

(ハイフン) They were a bunch of college-educated snobs.
(enダッシュ) They were a bunch of prep school–educated snobs.
彼らは予備校で教育を受けた俗物の集まりだった。
※prep schoolが複合語なのでハイフンではなくenダッシュが使われている。

(ハイフン) He submitted his manuscript to a print-only publisher.
(enダッシュ) He submitted his manuscript to an e-book–only publisher.
彼は電子書籍専門の出版社に原稿を提出した。
※e-bookが複合語なのでハイフンではなくenダッシュが使われている。

数値の範囲を表わす

enダッシュは数値(numerical values)の範囲を表わします。例えば、pages 40 to 74pages 4074に書き換えることができます。多くの人はこの用法でenダッシュの代わりにハイフンを使うので、ハイフンを使ってpages 4074としても特に問題とされませんが、本来はenダッシュを使うべきです。この意味でハイフンを使うと意味が変わり、誤解が生じることがあるためです。enダッシュをつけてthe May–September issueとすると「5月号、6月号、7月号、8月号、9月号」を含む「5月号から9月号」という意味になりますが、ハイフンをつけてthe May-September issueとすると「5月号と9月号の合併号」という意味になります。

数値の範囲を表わすenダッシュは期間、年齢、ページ数に加えて、様々な局面で使われます。

期間

2:00–4:00 a.m.
3–5 days
Monday–Friday
April 12–May 5
the years 2008–2014
20–40 years
The professor holds office hours every Tuesday, 11:00 a.m.–1:00 p.m.
They added the course during the 2015–2016 school year.

年齢

The job is suitable for people who already have some experience in marketing and the ideal candidate will be aged 30–40.
この仕事はすでにマーケティングの経験がある方に向いている仕事で、理想的な候補者は30歳から40歳の人です。

ページ数

pp. 23–35
23ページから35ページまで

その他

100–200kms
4kHz–8kHz
12–25℃
There were 500–600 people at the event.
On a bad day, I can eat 2–3 burritos.
You will find this material in chapters 8–12.

※いくつかの注意事項

●enダッシュをtoやthroughの代わりと見なし、
The amusement park is open from Monday to Friday. 

The amusement park is open from Monday–Friday. 
と書いてしまいそうですが間違いです。正しくは
The amusement park is open Monday–Friday. 
となります。

●マイナス記号が使われている時にenダッシュを使うとわかりにくくなるので、その場合はアルファベットを使います。例えば「マイナス15度からマイナス11度」は
−15°C–−11°C 
ではなく
−15°C to −11°C 
と記入しましょう。

●時間の経過を表わす表現で終わりがない時はenダッシュの後は空欄にします。例えば、John F. Kennedy (1917–1963)となりますが、現存中の場合は
Jimmy Carter (1924–) 
となります。

2つのものの関係を表す

2つのものの関係を表わす時にenダッシュを使います。この用法でハイフンがよく使われますが、enダッシュの方が望ましいです。例えば、「親子関係」はparent-child relationshipではなくparent–child relationshipとなります。この用法と複合語を作る時のハイフンの使用の違いに注意してください。複合語は2つ以上の単語が一緒になり1つの単語扱いになりますが、関係を示すenダッシュの場合、それぞれの単語は元の意味を保っています。例えばMedical Research Life Hackに出ている例ですが、「患者と医師の会」という意味のpatient–doctor meetingのenダッシュをハイフンに変えてpatient-doctor meetingとすると「患者である医師の会」という意味に変わってしまいます(ただし、実際にはここでハイフンを使っていても文脈から読者は「患者と医師の会」という意味と推測することが多いでしょう)。

関係には「対立」(conflict)、「繋がり」(connection)、「分離」(separation)、「方向」(direction)があります。

対立

The Israeli–Palestinian conflict イスラエル・パレスチナ紛争
The Labor–Greens discord 労働党と緑の党の不和
The conservative–liberal split 保守とリベラルの分裂

繋がり

The mother–daughter bond 母と娘の絆
Arizona–Nevada reciprocity アリゾナとネバダの互恵関係
Sarbanes–Oxley Act サーベンス・オクスリー法

分離

The blood–brain barrier 血液脳関門

方向

The Toronto–Amsterdam flight is delayed. 
トロント~アムステルダム便が遅れています。
The Austin–Dallas drive takes about three hours.
オースティン~ダラス間のドライブは約3時間です。
There is a north-south railway in the same area as the highway that runs east–west.
東西に走る高速道路と同じエリアに南北の鉄道があります。

試合の得点や選挙の投票差

Japan beat Syria 7–0.
日本はシリアを7-0で下した。
Pittsburgh Steelers won 48–3.
ピッツバーグ・スティーラーズが48対3で勝利した。
The Supreme Court voted 7–0 to uphold the decision.
最高裁は7対0で判決を支持した。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる