『となりのトトロ』の英語
『となりのトトロ』英語版には使える英熟語・役に立つイディオムが満載です。前回、トトロの英単語を見てみましたが、今回は英熟語/イディオムにフォーカスします。
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『となりのトトロ』の英熟語
every once in a while 時々、たまに
Normally, you can’t see soot gremlins, but every once in a while, when you go from a bright place to a dark one, you can catch a glimpse of them.
「明るい所から急に暗い所に入ると、目がくらんでまっくろくろすけが出るのさ。」
お父さんがメイとサツキにまっくろくろすけ(soot gremlin)について説明しています。every once in a whileはsometimesと同義語です。everyは強調のためにつけ加えられただけで、once in a whileでも意味は変わりません。normallyは「通常」、oneはplaceを言い換えた不定代名詞、catch a glimpse ofは「~をちょっと見る」という意味のイディオムです。
take care of ~の世話をする、~を管理する
Girls, this is our new neighbor. She takes care of this house.
「このうちを管理されている隣のおばあちゃんだよ。」
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「近所の人、隣人」はneighborと言います。「近所」はneighborhoodです。take care ofは「~の世話をする」という意味で覚えている人が多いでしょうが、世話をする対象物が人ではなく、モノの場合はこのように「~を管理する」という意味になります。
get away 逃げる
I caught a soot gremlin, but he got away.
「まっくろくろすけ逃げちゃった。」
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caughtは「~を捕まえる」という意味のcatchの過去形です。soot gremlinは「まっくろくろすけ」、sootは「すす」のことです。get awayは単に「今いる場所から離れる」という意味でも使いますが(例えば I like to get away from Tokyo at the weekend.)、誰かに追われているときは「逃げる」という意味になります。
fall down 崩れ落ちる
Dad, this house is too old. I think it’s gonna fall down.
「おとうさん、おうちぼろだからつぶれちゃうよ。」
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too oldは「古すぎる」。gonnaはアメリカ人がよく使うので必ず習得してください。be going toはbe gonnaとよく発音します。何かが落ちることをfall downと言います。「(建物が)崩れ落ちる」ことをfall downと言いますが、この場合は、進行形を使って「今にも崩れ落ちそうな状態だ」という意味でbe falling downと表現することが多いです。ここではメイはbe going toを使って、この家が今にも壊れてしまいそうなことを表現しています。
move in 引っ越して来る
That would be a problem, since we just moved in here.
「引っ越したばかりでつぶれるのは困るなあ。」
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sinceは「~以来」という意味ではなくて「~なので(=because)」。move inは「引っ越して来る」、引っ越してどこかに行くときはmove out。
talk to ~と話す
Hey, Mom, Dad’s talking to the doctor.
「お父さん、先生とお話してる。」
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talk toは「~と話をする」。talk withはtalk toと多少意味がちがいますが、ここでは Dad is talking with the doctor. と言ってもとくにおかしくはありません。片方が一方的に相手に話す場合はtalk toしか使えませんが、互いに話している場合はtalk toとtalk withのどちらでもかまいません。
settle in (新しい住居・環境に慣れて)落ち着く
So how do you like it in the country? Have you settled in?
「新しいおうちはどう?もう落ち着いた?」
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countryは「国」ではなくて、「田舎」を意味します。この意味では必ず定冠詞のtheがついてthe countryと表現されます。in the countryはin the countrysideと同じ意味です。settle inは「(新しい住居・環境に慣れて)落ち着く」という意味です。
sit still じっと座っている、じっとしている
That’s because you never sit still.
「メイがおとなしくしないからよ。」
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メイが「でも、おねえちゃん、すぐ怒るよ。」 と言ったので、サツキは 「メイがおとなしくしないからよ。」 と言い返しています。そのあとお母さんが 「サツキ、おいで。」 と言うのですが、それは Let’s see your hair, Satsuki. と訳されています。sitはその後に形容詞がきて「~の状態で座っている」を意味します。第2文型の用法ですが、この用法では「静かに」という意味のstillがくることが多いので、「sit still=じっと座っている」をイディオムとして覚えましょう。
get better 良くなる
Of course. I’ll have to get better soon so I can meet some ghosts.
「もちろん。早く退院してお化けに会いたいわ。」
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悪い状態のものが改善されたらすべてget betterです。成績が良くなっても、治安が良くなっても、病気が良くなってもget betterです。
look like ~のように見える
Do I look like a big girl?
「メイ、お姉さんみたい?」
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lead to (道などが)~に通じる、つながる
Last time the tunnel led to Totoro’s tree.
「さっきは大きな木のとこに行った。」
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英語セリフを直訳すると「前回、トンネルはトトロの木につながった」。ledはleadの過去形です。lead-led-ledとなります。lead toは「(物事が)~を引き起こす、~の原因となる」という意味でよく使われますが、「(道などが)~に通じる、つながる」という意味でも用いられます。
look after ~の世話をする
Please continue to look after us.
「これからもよろしくお願いいたします。」
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お父さんらはここでトトロに出会ったメイがお世話になったとお礼を言っています。continue to doは「~し続ける」。look afterは前に出たtake care ofとほぼ同義です。
hurry up 急ぐ
Hurry up, Mei. It’s gonna rain.
「メイ、急いで。雨降るよ。」
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hurry upは命令形でよく使います。命令形だと「急いで!」という意味になります。It’s gonna rain. はIt is going to rain. の省略形です。
give back (物を持ち主・送り主に)返す
Oh. I wanted to give back this umbrella that Kanta lent us.
「あのうこの傘、カンタさんが貸してくれたんです。」
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lentはlendの過去形です。第4文型で「~に…を貸す」という意味になります。give backのbackは前置詞ではなくて副詞です。だから動詞の目的語が代名詞の時はgive back itではなくgive it backとなります。この辺りについては以下の記事をお読みください。
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get well (健康状態が)良くなる
If your mom eats my vegetables, I bet she’d get well right away.
「ばあちゃんの畑のもんを食べりゃ、すぐ元気になっちゃうよ。」
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betは「~を賭ける」という意味ですが、I bet…だと「私は~が正しいことを賭けていもいい」が転じて、「~は確かだ」という意味になります。I’m sure that…と同義です。right awayは「すぐに、直ちに」。病気が治ったり、元は悪かった健康状態が良くなることをget wellと言います。
get to ~に連絡する
We have to get to the hospital right away, Granny.
「おばあちゃん、どうしよう、連絡しろって。」
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get toは「~に着く、到達するという意味でよく使われるので、ここでのサツキの発言を「私たち、すぐに病院に行かなくちゃいけないわ、おばあちゃん。」という意味に捉える人も多いでしょう。でもここでのget toはそういう意味ではありません。get to the hospitalは「病院に連絡を取る」という意味です。お母さんに問題があったから病院に連絡を取ってくれと電報に書かれています。
calm down 落ち着く、平静になる
Okay. Calm down. First, we need to get in touch with your father.
「落ち着いて、落ち着いて。お父さんの居場所わかんのか。」
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need to doは「~する必要がある」、get in touch withは「~に連絡する」。calm downは 「落ち着け」という意味で 命令形で使うことが多いです。
speak to ~と話す
I mean, I need to speak to Mr. Kusakabe.
「父を…あの、草壁をお願いします。」
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I meanは前に述べたことを相手にもっとわかるように言い換えようとする時に出てくる言葉です。「ええと」とか「というか」といった訳がよくなされます。need to doは「~する必要がある」。
hang up 電話を切る
サツキ: Mmm-hmm. 「うん。」
お父さん: I need to hang up now. Okay?「じゃあ、いったん切るからね。」
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話していた電話を切ることをhang upと言います。「~との電話を切る」という場合は、hang up on。「彼との電話を切った」は I hung up on him. です。
call A back Aに電話をかけ直す
Excuse me, is it okay if I wait here? My dad says he’s going to call me back.
「おばあちゃん。ここで待たせて下さい。お父さんが電話してくるの。」
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call backは自動詞的に「電話をかけ直す」という意味になりますが、「~に電話をかけ直す」という時はcall A backです。backは副詞なので、Aが代名詞ではなくて名詞の場合はcall back Aと表現します。「お母さんに電話をかけ直した」は I called back my mother. です。
make oneself at home 気楽にする、くつろぐ
Of course. Make yourself at home.
「ああ。ゆっくりしてきな。」
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カンタの親戚の家で電話を使わせてもらっていたサツキはお父さんにすぐに電話をかけ直すと言われて、「おばあちゃん。ここで待たせて下さい。お父さんが電話してくるの。」と言います。「ああ。ゆっくりしてきな。」はその返事なのですが、Make yourself at home. は他人が自分の家に来た時に自分の家にいる時のようにくつろいでいいですよと言う時に使います。
It can’t be helped. 仕方ないよ。どうしようもない。
It can’t be helped, Mei.
「仕方ないじゃない。」
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週末にお母さんが帰ってくる予定でしたが、風邪をひいて帰ってこれなくなります。「いやだ」と言うメイに対して、サツキは「仕方ないじゃないと」と返答します。It can’t be helped. は口語でItが省略されて、 Can’t be helped. と言う時もあります。悪い状況を変えることができないときにこの表現を使います。
stop by (~に)ちょっと立ち寄る
Don’t worry. Your father is going to stop by the hospital.
「お父さんは病院に寄ると言ってんだしよ。」
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stop byは自動詞的にも他動詞的にも使われます。ここでは他動詞的に使って「病院に立ち寄る」という意味でstop by the hospitalと言っています。stop byは、ほかに用があるけど、近くにたまたま来たからちょっと立ち寄るという意味合いでよく使われます。worryは「心配する」で、Don’t worry. だと「心配するな」です。
I bet ~は確かだ
Granny, I bet she went to see Mom at the hospital!
「あの子、お母さんの病院に行ったんじゃないかしら!」
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betは「~を賭ける」という意味ですが、その意味が転じて「~は確かだ、~は間違いない」という意味でI bet…という表現が口語でよく使われます。I think…やI’m sure…と大体同じ意味だと思ってかまいません。
yell at ~に大声を上げる、怒鳴りつける
I yelled at her this morning. She wanted Mom to come home.
「さっきメイとケンカしたの。だってメイったら。」
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yellはshoutと同義語です。say A loudlyという意味です。want A to doは「Aが~するのを望む」。ここでのherとsheはメイを指します。
on one’s way to ~に行く途中で
I’m sure that Mei got lost on her way to the hospital, okay?
「メイは病院へ行こうとして、途中で道を間違えたのよ。きっと。」
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I’m sure that…はI think that…とほぼ同義ですが、前者の方が確信度が高い感じです。get lostは「迷子になる」。on her way to the hospitalは「病院に行く途中で」という意味です。
happen to 偶然[たまたま]~する
Did you happen to see a little girl pass this way?
「この道を小さな女の子が、通らなかったですか?私の妹なの。」
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happen to doはdo something by chance (偶然に~をする)という意味です。ここでのseeは知覚動詞で、「see+目的語+動詞の原形」で「Aが~するのを見る」という意味になります。
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walk to A Aまで歩いて行く
I think she’s trying to walk to the hospital. She’s only four years old.
「七国山病院へ行ったらしいの。4才の女の子です。」
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walk to schoolだと「徒歩で通学する」。onlyはjustと同じ意味で「~にすぎない」。「彼女はまだ4歳なの。」は She’s only four years old. ですが、「4歳」が形容詞的に使われると s が抜けて、four-year-old もしくは four year old となります。
例文: A 22-year-old woman has been arrested on suspicion of murder after a four-year-old girl was found dead. (4歳の少女の死体が発見された後、22歳の女性が殺人容疑で逮捕された。)
a little while ago ほんの少し前に
A little while ago, they found a sandal in the pond.
「さっき、神池でサンダルが見つかったんだ!」
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pondは「池」、foundはfind (~を見つける)の過去形です。
be lost 迷子になる
Let me in to see Totoro. Mei’s lost.
「お願い。トトロの所へ通して。メイが迷子になっちゃったの。」
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let A inは「Aを中に入れる」。ここでのtoは「~するために」。
take A to B AをBのところに持って行く
Were you trying to take your corn to Mom at the hospital?
「トウモロコシを、お母さんに届ける気だったの?」
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cornはもちろん「とうもろこし」。