英語学習法

インターネットで使える英語関連辞典

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象とした記事です。

インターネットでは英英辞典以外にも様々な英語関連辞典を利用できます。今回はそのいくつかを紹介します。

類語辞典─シソーラス

インターネットには英和・和英・英英辞典以外にもいろんな辞書があります。特に有用なのが類語辞典です。「類語辞典」を英語ではシソーラス(thesaurus)といいます。シソーラスで一番お勧めなのがThesaurus.comです。
http://thesaurus.com/
英英辞典にもシソーラス機能はついていますが、類語を調べる際に一番便利なのはこのサイトです。

試しにclarifyを調べてみましょう。clarifyは「~を明らかにする」という意味の動詞ですが、英文では同じ表現を繰り返して書かない方が望ましいので(これは日本語の文章とかなり異なる特徴です。日本語の文章は英文とは異なり、言い換えて表現する必要がありません。)、日本語で「明らかにする」を繰り返し言うときも英文ではclarifyばかりを使わず、別の動詞で言い換えましょう。調べてみると、同義語(synonym)の候補として以下の単語が出てきました。

MOST RELEVANTとは「最も関連して」ということです。 同義語と言っても100%同じ意味というわけではないので、言い換えるときには候補語の意味を再確認する必要はあります。

idiotの同意語も検索してみましょう。idiotはa stupid person (つまり、「バカ」)を意味します。アメリカのドラマやアニメを見ていると、idiotに相当するスラングが数限りなく出てきます。このサイトで調べてみると以下の候補語が出てきました。

ボキャブラリー力をつけるのにも役立つのでシソーラスも使い慣れましょう。
https://www.synonym.com/
もお勧めです。

語源辞典

語源辞典で一番お勧めなのがOnline Etymology Dictionaryです。
https://www.etymonline.com/
etymologyは「語源」を意味します。大抵の英英辞典では語源が出ていますが、一番充実しているのはこの語源辞典です。ただし、語源で英単語を覚えようとしてこの辞典を利用するのは避けた方がよいでしょう。anti-, pre-, re-, un-のようなよく出てくる語源は知っておいた方が得ですが、語源のバリエーションはあまりにも多いので語源にこだわると単語の数だけ語源を覚えないといけない羽目に陥ります。語源辞典はあくまでも興味を持った単語の語源を知りたいときに使うのがよいです。例えば、「魔女の宅急便」で赤ちゃんの「おしゃぶり」をpacifierという場面があります。pacifierは「平和にする」という意味のpacifyが名詞になった形なのでpacifierは紛争・対立が起きている場所で争いを抑える人という意味があると予想できます。「おしゃぶり」も泣き叫んでいる赤ちゃんの気持ちを安らかにするという意味なのかと想像し、Online Etymology Dictionaryで調べると、pacifierという言葉が生まれたのは1530年頃、それが「おしゃぶり」を意味するようになったのは1904年だということがわかります。「魔女の宅急便」では飛行船のことをairship, blimp, dirigibleと言っているのでこれも語源辞典でつい調べてみたくなります。すると初出はairshipが1888年でドイツ語が訳されたもの、dirigibleは1885年にフランス語が訳されたもの。blimpははっきりはしないけど1916年頃に生まれた単語というのがわかります。語源辞典はこのように興味を持った単語の起源を調べるのに役に立つし、使っていて楽しいです。

スラング辞典

普通の英和辞典と英英辞典にはスラングの記述があまりないのでスラング辞典もかなり重宝します。特にお勧めなスラング辞典はUrban Dictionaryです。
https://www.urbandictionary.com/
Urban Dictionaryはスラング辞典です。ある辞書はスラングを「特定の社会や階層、仲間の間だけに通じる特殊な語句。俗語。卑語」と定義していますが、これは間違いです。Cambridge Advanced Learner’s Dictionaryで定義されているようにslangとはvery informal language that is usually spoken rather than written, used especially by particular groups of peopleのことです。要するに書き言葉では使われない口語の表現がスラングであり、その多くは特定のグループ内でしか通用しませんが、誰もが知っているスラングというのも数多くあります。たとえば、Fuck you! というスラングはアメリカ人の皆が知っています。

ハリウッド映画やFriendsなどの英語ドラマに出てくるスラングを必死で覚えている英語学習者がいますが、スラングに関しては努力して習得することはあきらめた方がよいです。TOEICやTOEFLの問題にスラングが出てくることはありません。文章には出てこないのでスラングを知らなくてもリーディングに困らないし、ライティングでも不必要です(ライティングでスラングを使うのは望ましくありません)。アカデミック英語ではまったく出てきません。ネイティブ同士では使っていてもアメリカ人が日本人相手にスラングを使うこともほとんどありません。スラングを知らなくて一番困るのはハリウッド映画を字幕なしで見るときでしょう。よく「○○の教材を使ったら3ヶ月でハリウッド映画の英語が聞き取れるようになった」という宣伝を見かけますがそんなわけありません。万が一英語の音を聞き取れるようになっても、スラングを知らないと何を意味するかわからないからです。スラングは覚えても実際に使える機会はあまりないので、スラングを覚える時間があったらほかの英語学習に力を注ぐことをお勧めします。

とは言っても何かでスラングを見かけたときはその意味を調べたくなるでしょう。Urban Dictionaryは一番使いやすいスラング辞典です。流行し始めた単語がすぐに掲載されるので、ほかの辞書には出てこないような単語もUrban Dictionaryにはよく掲載されています。例えば、日本語が英語化したもの、sukiyaki, moe, sensei, hancho, kanchoの意味も載っていたりします。Urban Dictionary以外で一番お勧めなスラング辞典は英辞郎です。英辞郎は英英辞典よりもスラングに関する記述が豊富です。

英語百科事典

辞書だけでなく英語で百科事典(encyclopedia)も参照したくなることがあるかもしれません。お勧めはBritannica Kids ( http://kids.britannica.com/ )です。子供用の百科事典なので平易や英語で説明されています。調べるためだけでなく、多読のための教材として利用するのもよいです。一般の人向け用百科事典はいろいろありますが、ウィキペディアが一番使いやすいです。日本語のウィキだけでなく、英語のウィキ( http://en.wikipedia.org/wiki/ )も使ってみてください。ネイティブ向けに作られているので英文はそれなりに難しいです。