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例文で覚えるto不定詞の名詞的・形容詞的・副詞的・同格用法

不定詞には原形不定詞to不定詞があります。to不定詞は【to+動詞の原形】の形をとります。to不定詞は文中で名詞・形容詞・副詞のいずれかの役割を果たし、それぞれ、名詞的用法形容詞的用法副詞的用法と呼ばれます。名詞的用法では名詞と同じように文の主語・目的語・補語となり、形容詞的用法では形容詞と同じように名詞を修飾し、副詞的用法では副詞と同じように形容詞、他の副詞、動詞、文全体を修飾します。また、to不定詞が同格の役割を果たすことがあります。

※この記事は『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象としたサブノートです。受講生は旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』の「第6章 不定詞」の「第1節 不定詞の形」(pp.122-130)と「第2節 to不定詞の用法」(pp.130–136)も読んでください。

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目次

to不定詞とは何か?

準動詞➡不定詞➡to不定詞の流れをつかむ

英語には日本語にはない準動詞という文法項目があります。 準動詞には不定詞分詞動名詞の3つがありますが、 準動詞は動詞を元にした形で名詞、形容詞、副詞などの働きをし、主語の人称や単数・複数によって変化しません。準動詞と対置するのが定動詞です。I play tennis. のlikeは動詞と習いましたが、準動詞と区別するときはこれを定動詞と言います。定動詞は主語が3人称単数だとsがつくように主語の人称や数で語尾が変化します。例えば主語がheだと He plays tennis. になります。I like to play tennis. のto playは不定詞であり、I like playing tennis. のplayingは動名詞ですが、主語がheに変わっても準動詞のto playとplayingは何も変わりません(He likes to play tennis. He likes playing tennis.)。これが定動詞と準動詞のちがいです。

今回見てみる準動詞は不定詞(infinitive)です。不定は「これこれだと決まっていないこと。一定しないこと」を意味します。例えば住んでいる場所が一定でなく、特定の居住地を持たないのを住所不定と言います。では、不定詞は何が「不定」なのかという話になりますが、これがよくわからないです。でも、不定詞の不定の意味がよくわからなくても不定詞の用法は習得できるのでそこはスルーします。

不定詞には原形不定詞(bare infinitiveもしくはzero infinitive)とto不定詞(full infinitiveもしくはto-infinitive)の2つがあります。原形不定詞については別の記事で取り上げるので今回はto不定詞にだけ注目します。to不定詞とtoを用いた前置詞句(prepositional phrase)を混合しないように気をつけてください。to不定詞はtoの後に動詞が、前置詞句は前置詞の後に名詞・代名詞・動名詞などの名詞に相当する語句が続きます。

to不定詞
Suzu likes to play basketball.
前置詞句
Suzu gave the book to Alice.

to不定詞は【to+動詞の原形】の形をとります。to不定詞は文中で名詞・形容詞・副詞のいずれかの役割を果たし、それぞれ、名詞的用法形容詞的用法副詞的用法と呼ばれます(「的」を省略して名詞用法形容詞用法副詞用法と言ってもかまいません)。こう説明してもピンとこないかもしれませんが、要するに、名詞的用法では名詞と同じように文の主語・目的語・補語となり、形容詞的用法では形容詞と同じように名詞を修飾し、副詞的用法では副詞と同じように形容詞、他の副詞、動詞、文全体を修飾するということです。例えば、「見る」という意味のwatchがto watchだと名詞的用法では「見ること」、形容詞的用法では「見るための」、副詞的用法では「見るために」という意味になります。

名詞的用法
Suzu-chan likes to watch TV.
すずちゃんはテレビを見ることが好きです。
形容詞的用法
Suzu-chan bought an electric appliance to watch TV.
すずちゃんはテレビを見るための電化製品を購入した。
副詞的用法
Suzu-chan hurried home to watch TV.
すずちゃんはテレビを見るために急いで家に帰った。

以下、to不定詞の名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法を例文を通して詳しく見てみますが、その前にto不定詞の否定形・完了形・受動態・進行形の作り方と分離不定詞をざっと見てみます。

to不定詞の否定形

to不定詞の否定語はtoの前にnotをつけて【not to do】の形にすればto不定詞を否定できます。否定を強調するときは【never to do】にします。

Suzu-chan told me to date other women.
➡Suzu-chan told me not to date other women.
すずちゃんに他の女性とデートしないでと言われた。

I decided never to contact Mei Nagano.
永野芽郁さんに絶対に連絡を取らないことにした。

「~とデートする」、「~に連絡を取る」をdate with, contact toと訳さないように気をつけてください。どちらも他動詞として用います。自動詞と誤りやすい他動詞がよくわからない人は以下の記事をお読みください。

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to不定詞の完了形

文中のメインの動詞を述語動詞と言います。to不定詞が表す「時」は述語動詞が表す「時」と①同じ、②後、③前の3つの場合がありますが、【to+原形不定詞】の場合、述語動詞と同じ時か後の時を表します。

述語動詞の示す「時」と同じ
Japan is said to be a country of disappointment.
=It is said that Japan is a country of disappointment.
日本は失望の国だと言われている。

述語動詞の示す「時」より後
I promise to enter this school.
=I promise that I will enter this school.
この学校に入ることを約束します。
We expect our daughter to study much harder.
=We expect that our daughter will study much harder.
娘にはもっともっと勉強してもらいたい。

述語動詞に示されている「時」よりも前の「時」を表したいときは完了形の不定詞を用います。これを完了不定詞と言いますが、完了不定詞は【to have+過去分詞】の形をとります。

Issei Ishida is said to have been handsome when he was young.
=It is said that Issei Ishida was handsome when he was young.
いしだ壱成は、若い頃はハンサムだったと言われている。

いしだ壱成がハンサムだったのは、いしだ壱成がハンサムだったと言われている時よりも前のこと。

I claimed not to have received a love letter from my fan.
私はファンからラブレターを受け取っていないと主張した。

私がラブレターを受け取っていないのは、ラブレターを受け取っていないと主張している時よりも前のこと。

実現されなかった予定は【was [were] to+have+過去分詞】で表します。

Suzu-chan and I were to have met in Yoyogi Park, but she went to meet another man.
すずちゃんと代々木公園で私と会うことになっていたが、別の男性に会いに行ってしまった。

to不定詞の受動態

【to+原形不定詞】の受動態は【to be+過去分詞】【to have+過去分詞】 の受動態は 【to have been+過去分詞】 で表します。

There is a lot of work to be done.
やらなければならないことがたくさんある。

I want to be left alone.
ひとりになりたい。

【want to be+過去分詞】で「~されたい」という意味になります。

I am glad to have been given the chance to speak at this ceremony.
この式典でスピーチする機会を与えられたことを嬉しく思います。

to不定詞の進行形

不定詞の進行形は【to be+~ing】、完了進行形は【to have been+~ing】で表します。

I pretended not to be seeing Suzu-chan in the classroom.
私は教室にいるすずちゃんを見ていないふりをした。

She seems to have been studying French instead of English.
彼女は英語ではなくフランス語を勉強していたようだ。

分離不定詞とは何か

to slowly walkのように、toと動詞の間に副詞を置く形を分離不定詞(split infinitive)と呼びます。

She helped me to really laugh even though I’m having a stressful anxious time.
私がストレスで不安になっている時でも、彼女は私を本当に笑わせてくれた。

 In order to better understand Foucault, we need to understand his tastes.
フーコーをより深く理解するためには、彼の嗜好を理解する必要がある。

He told his wife to quickly change her dress.
彼は妻に早く着替えるように言った。

フォーマルな文章では分離不定詞を使うのは望ましくないとされています。インフォーマルな場では使っても間違いとまではされませんが、あまり使わないことをお勧めします。ただし動詞の直前に副詞を置く方が文意がわかりやすくなることがあります。上の文は副詞のquicklyを文末に置いて、He told his wife to change her dress quickly. とする方が望ましいですが、次の文では動詞の目的語が長いので、 動詞の直前に副詞を置く方が意味をとりやすくなります。 そのような場合は分離不定詞を用いてもかまいません。

〇 Alina Zagitova tried to walk her big Akita dog Masaru slowly down the street.
◎ Alina Zagitova tried to slowly walk her big Akita dog Masaru down the street.
アリナ・ザギトワは、大きな秋田犬のマサルをゆっくりと道を歩かせようとした。

to不定詞の否定形・完了形・受動態・進行形・分離不定詞をざっと見ました。次から本題のto不定詞の名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法をじっくり見てみます。

to不定詞の名詞的用法

to不定詞から始まる句は、名詞の働きをして名詞句として文の主語補語目的語となることができます。これをto不定詞の名詞的用法と言います。

句と節の違いは何?
2つ以上の語のまとまりが1つの品詞と同じ働きをして、その中に 【主語+述語】 がないものを句(phrase)、 【主語+述語】 があるものを節(clause)と言います。
〔例〕
To love is to suffer.
愛することは苦しむことだ。
※to loveとto sufferが名詞句
What is important is that she doesn’t love me anymore. 
大事なのは、彼女はもう私を愛していないということだ。
※What is importantとthat she doesn’t love me anymoreが名詞節

名詞の機能をもつ動名詞も文の主語・補語・目的語になることができます。to不定詞の方が動名詞よりもフォーマルなニュアンスがあります。

主語
To play baseball is fun.
Playing baseball is fun.
補語
My hobby is to take pictures.
My hobby is taking pictures
目的語
I like to study English.
I enjoy studying English.

では、to不定詞の名詞的用法をもっと詳しく見てみます。

主語としての用法

to不定詞は単数扱いで文の主語になることができます。

To study physics at Stanford is my ultimate dream.
スタンフォード大学で物理学を学ぶことが私の究極の夢です。


『天空の城ラピュタ』でポムじいさんがto不定詞を主語に使っています。

To forget that, and then to try to use the crystal’s power for selfish reasons will bring great unhappiness. You understand?
日本語版「力のある石は人を幸せにもするが、不幸をまねくこともようあることなんじゃ。」
直訳調「それを忘れ、そして水晶のパワーを利己的な理由のために使おうとすることが大きな不幸を招くのだ。わかったか?」
selfish=利己的な; reason=理由; bring unhappiness=不幸をもたらす

ここではto forget thatとto try to use the crystal’s power for selfish reasonsという2つの主語がto不定詞の形をとっています。

It is … to do~

to不定詞を主語に置くと文が頭でっかちになり、動詞が出てくるのが遅れるので(英語は意味の中心である動詞がいつまでも出てこないことを嫌がります)、主語にto不定詞を使うときは、形式主語のitを文頭に置き、 It is ~ to… の形にすることが多いです。

It is important to cancel this project as soon as possible.
このプロジェクトをできるだけ早く中止することが重要です。
※it=to cancel this project as soon as possible

『ハウルの動く城』のラストの場面です。サリマンの「しょうがないわね。総理大臣と参謀長を呼びなさい。この馬鹿げた戦争を終わらせましょう。 」というセリフが英語版では以下のように訳されています。

The game is over. Get me the Prime Minister and the Minister of Defense. It‘s time to put an end to this idiotic war.
over=終わった finished; get A B=Aの所にBを連れてくる; the Prime Minister=首相; the Minister of Defense=国防大臣; put an end to=~を終わらせる; idiotic=stupid ばかげた

文頭のItはto put an end to this idiotic warの形式主語です。

It is ~ to…】構文は【It is~ for A to…】もしくは【It is~ of A to…】の形でto不定詞の意味上の主語を表すことができます。この点については別の記事で詳しく解説します。

補語としての用法

to不定詞は第2文型と第5文型の補語としても使われます。 【S+V+C】のCの場合は主格補語、【S+V+O+C】のCの場合は目的格補語となります。

第2文型の主格補語
All I want is to be left alone.
私は一人になりたいだけなのです。
第5文型の主格補語
I believe Grace Annette to be the finest dancer in the world.
=I believe that Grace Annette is the finest dancer in the world.
私はグレース・アネットが世界で最も優れたダンサーであると信じています。

第2文型と第5文型がよくわからない人は以下の記事をお読みください。

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主格補語

『魔女の宅急便』でトンボがパーティーに参加できなかったキキに言うセリフでto不定詞が主格補語として出てきます。

The party was to celebrate the completion of this thing.
日本語版「こいつの完成を祝うパーティーだったんだよ。」
直訳調「パーティーはこのことの完成を祝うことだった。」
celebrate=~を祝う; completion=完成; this thing=この事

『風の谷のナウシカ』でクシャナも主格補語としてto不定詞を使っています。

We have come to your land in the name of peace. Our goal is to unify the kingdoms surrounding Tolmekia and build a world of prosperity.
日本語版「我らは辺境の国々を統合し、この地に王道楽土を建設するために来た。」
land=土地; in the name of=~の名の下で; peace=平和; unify=~を統一する; kingdom=王国; surrounding=~を取り囲む encircle; build=~を作り上げる; prosperity=繁栄

目的格補語

第5文型の【S+V+O+to be+C】でのCの意味上の主語はOになります。to beが省略されることも多いですが、この形をとれる動詞の中にはto beを省略できないものもあるので注意が必要です。

ソフィーがサリマンに「母親を身代わりにするような息子です。王様のお役には立てないと思います。」というセリフが英語版で 【S+V+O+to be+C】 構文が使われています。ただし、原文ではfind him (to be) completely uselessのto beが省略されています。

He’s such a lazy son, he sent me instead. I’m afraid the king would find him to be completely useless.
lazy=怠惰な; instead=代わりに; I’m afraid=I’m worried; find A to be C=AがCだとわかる; completely=totally; useless=役立たずの

目的語としての用法

第3文型: S+V+to不定詞

to不定詞が他動詞の目的語になることがよくあります。to不定詞を目的語にできる動詞とできない動詞があるので、この用法では「【動詞+to do】となる動詞はwant to do, like to do, love to do…」のように述語動詞とto不定詞をセットでイディオムとして覚えていきましょう。to不定詞を目的語にとる動詞と動名詞を目的語にとる動詞については以下の記事で詳しく説明しています。

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I want to be Suzu-chan’s husband.
すずちゃんの夫になりたい。
I tried to become Suzu-chan’s boyfriend.
すずちゃんの彼氏になろうとした。
I love to meet Suzu-chan.
すずちゃんに会うのが大好きです。
I hope to become Suzu-chan’s boyfriend.
すずちゃんの彼氏になりたいと思っている。
I decided to stay with Suzu-chan.
すずちゃんと一緒にいることにした。
I like to eat sushi with Suzu-chan.
すずちゃんとお寿司を食べるのが好きです。
I forgot to study Spanish with Suzu-chan.
すずちゃんと一緒にスペイン語を勉強するのを忘れていました。


『紅の豚』でフィオが空賊の男らにキレています。「意地も見栄もない男なんて最低よ。堂々と戦いなさい!」というセリフで【want to do】が用いられています。

So if you want to fight Porco honorably, then you fight him in the sky! One-on-one!
直訳: だから、ポルコと堂々と戦いたければ空で戦えばいいんだよ! 1対1で!
want to do=~することを欲する、~したい; fight=~と戦う; honorably=見事に、立派に; one-on-one=1対1で

『天空の城ラピュタ』にlove to fly (飛ぶのが大好きだ)というセリフが出てきます。

My father took that picture from an airship. He loves to fly. It’s Laputa… the floating island.
日本語版「それ、父さんが飛行船から撮った写真なんだ。『ラピュタ』っていう、空に浮いている島だよ。」
take a picture=写真を撮る; airship=飛行船; fly=空を飛ぶ; floating=浮いている; island=島

『ハウルの動く城』で老婆になったソフィーがハウルに尋ねます。「ハウルはどうして荒地の魔女に狙われてるの?」

Howl, why is the Witch of the Waste trying to hunt you down?
the Witch of the Waste=荒地の魔女; hunt A down=追跡して捕らえる

ハウルは答えます。「面白そうな人だなーと思って、僕から近づいたんだ。それで逃げ出した。恐ろしい人だった。」 英語版ではかなりセリフが変わっています。「彼女はかつてすごい美人だったんだよ。だから僕も彼女に求愛したんだ。で、そんなにきれいでないことに気づいたんだ。だからいつものように僕は逃げたんだ。」このセリフでdecide to do(~することを決める)という文句が出てきます。

She was once quite beautiful, so I decided to pursue her. Then I realized she wasn’t. So as usual, I ran away.
once=かつては; quite=completely; pursue=(女性に)求愛する; realize=~をはっきりと理解する; as usual=いつものように; 逃げ去る
※she wasn’t beautifulのbeautifulが省略されています。

第5文型: S+V+it+C+to do

to不定詞が第5文型の文の目的語となる場合、動詞と補語の間にto不定詞を置くと文の意味をとりにくくなるので、形式目的語itを動詞と補語の間において、to不定詞は補語の後におきます。第5文型がよくわからない人は以下の記事をお読みください。

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I thought it odd to see a feral cat in Ohori Park.
大濠公園に野良猫がいるのは変だと思った。

I found it very interesting to teach my native language Japanese to non-native speakers.
母国語である日本語を外国人に教えることは、とても面白いと感じました。

New technology has made it possible for us to grow cannabis plants using indoor hydroponic equipment.
新しい技術により、室内用の水耕栽培装置を使って大麻を栽培することが可能になった。
※for usはto grow以下の意味上の主語

前置詞の目的語

前置詞のbutexcept (どちらも「~を除いて」の意)の後にto不定詞が続くことがあります。他の前置詞で前置詞の目的語にto不定詞が来ることはありません。

I demolish my bridges behind me. Then there is no choice but to move forward. ─Fridtjof Nansen
私は後ろにある橋を取り壊す。そうすれば前に進むしかなくなる。─フリチョフ・ナンセン
there is no choice but to do=~する以外選択肢はない

I haven’t gone outside except to work for the last 20 days.
この20日間、仕事以外で外に出ていない。

疑問詞+to不定詞

【疑問詞+to不定詞】で名詞句を作り、文中の主語・補語・目的語と前置詞の目的語になることができます。この形で使える疑問詞はwhat, where, when, how, who, whichの6つです。whyの後にはto不定詞を置くことができないので注意してください。また、whatとwhichは名詞の前に置いて疑問形容詞として使うことができます。疑問形容詞にto不定詞がつくと【疑問形容詞+名詞+to不定詞】の形になります。

疑問詞
How do you know what to do next?
次に何をすべきか、どうやって知ることができるのか。
I’ve forgotten where to put my car key.
車のキーをどこに置いたか忘れてしまった。
Please tell me when to press the emergency button.
非常ボタンを押すタイミングを教えてください。
She asked me how to use the iPhone.
彼女にiPhoneの使い方を聞かれた。
I can’t decide who to work with.
誰と組むか決められない。
I cannot decide which to choose out of three options.
3つの選択肢の中からどれを選んだらいいのか判断できない。

疑問形容詞
The government tells the people of Singapore what languages to speak.
政府はシンガポールの人々に何語を話すべきか指示している。
The decision on which candidate to hire should be based on a number of criteria.
どの候補者を採用するかは、いくつかの基準に基づいて決定する必要があります。

to不定詞の形容詞的用法

形容詞はa nice girlのように名詞の前につけて名詞を修飾しますが、to不定詞もa book to read (読むべき本)のように名詞の後において、名詞を修飾することができます。これを「to不定詞の形容詞的用法」と言います。「~する」という意味の動詞がこの用法で使われると、「~するための」「~すべき」といった意味になります。名詞的用法とは違い、文の要素とはならないので(注: 主語・述語動詞・目的語・補語を文の要素と言います)、形容詞的用法のto不定詞をカットしても文は成立します。

I have a lot of friends to help me.
私には手助けしてくれる友達がたくさんいる。
I have a lot of homework to do.
私はやらないといけない宿題がたくさんある。
I’m looking for a house to live in.
私は住む家を探しています。

上の文のto help me, to do, to live inはすべてto不定詞の形容詞句ですが、名詞とto不定詞の関係が異なることに注意してください。a lot of friendsはto help meの意味上の主語になっています。2番目の文のdoは他動詞なのにdoの後に目的語が続いていません。これは要するに修飾された名詞が不定詞の意味上の目的語になっているためです。また、to不定詞の動詞が自動詞だとその後に前置詞が続き、【to+自動詞+前置詞】の形になります。この場合、修飾された名詞は前置詞の目的語の役割を果たしています。

主語関係

I must find a new friend to help me with my homework.
宿題を手伝ってくれる新しい友達を見つけなければならない。

この文ではa new friendがhelpの主語の働きをしています。

『天空の城ラピュタ』にドーラにけなされてパズーが「お前たちだってシータを狙っているじゃないか!」とキレる場面があります。これが英語版では「お前たちでさえムスカと軍隊に立ち向かう度胸を持たないじゃないか!」という意味のセリフに変わっています。

You don’t even have the guts to stand up to Muska and the army!
guts=ガッツ、度胸; stand up to=~に立ち向かう; army=軍隊

この文はYou don’t even have the guts that stand up to Muska and the army!と書き換えられるようにgutsはto不定詞の意味上の主語になっています。

目的語関係

他動詞の目的語

Do you have any laundry to wash?
洗濯物はありますか?

上の文では「洗う」のはto不定詞の前のany laundryなので修飾される語が不定詞の意味上の目的語になっていす。このようにto不定詞の動詞が他動詞でその後に目的語が続いていなければ、目的語関係であることがわかります。

Nadal is a difficult guy to understand.
ナダルは理解するのが難しい奴だ。

understandの意味上の目的語はa difficult guyです。

Psychology is my least favorite subject to study.
心理学は私の一番嫌いな科目だ。

studyの意味上の目的語はpsychologyではなくてmy least favorite subjectです。

【自動詞+前置詞】の目的語

You’ll always have a sister to confide in.
あなたにはいつでも心を許せる妹がいる。

【confide in A】は英英辞典にはtell A about something very private or secret, especially a personal problem, because you feel you can trust themという意味だと説明されています。「Aに心を許せる」、「Aを信用して秘密を打ち明ける」などと訳せますが、ここで前置詞の意味上の目的語はto不定詞の前のa sisterです。

Could you give my baby something to play with.
私の赤ちゃんに何か遊べるものをあげてくれませんか?

play with somethingと言えるのでsomethingが前置詞withの目的語であることがわかります。

to不定詞の副詞的用法

to不定詞は副詞のように動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾し、目的・結果・感情の原因・判断の根拠・条件を表します。これをto不定詞の副詞的用法といいます。

目的 「~するために」

to不定詞の副詞的用法では9割が「~するために」という目的の意味を表します。

I watch CBS Evening News to improve my listening skills.
リスニング力を高めるためにCBSイブニングニュースを見ています。

I started running outside every morning to improve my health.
健康のために毎朝外を走り始めた。

A: Why are you going to Tokyo?
なぜ東京に行くのですか。
B: To blow up the Tokyo Metropolitan Government building.
都庁ビルを爆破するために。

目的の意味をより明確にしたければ、to不定詞の代わりにin order toもしくはso as toを使います。in order toは文頭に置けますが、so as toは文頭に置きません。『魔女の宅急便』にin order to構文が出てきます。「よその町で一年がんばらないと魔女になれないんだから。」というキキのセリフが英語版では以下のように訳されています。

In order to be a good witch, I have to train a year away from home.
witch=魔女; train=訓練する; a year=1年間; away from A=Aから離れて

以下の文ではto不定詞だと「目的」の意味の副詞的用法なのか、名詞を修飾する形容詞用法なのか容易に判別できません。前者の意味であればtoをin order toもしくはso as toに変えると意味が明確になります。

He built a metal detector to find gold nuggets.
A訳: 彼は金塊を見つけるため金属探知機を作った。
B訳: 彼は金塊を見つけるため金属探知機を作った。

He built a metal detector so as to find gold nuggets.
彼は金塊を見つけるため金属探知機を作った。

「~しないように」という否定形の目的を表す場合は、意味を明確にするためにnot toではなくin order not toもしくはso as not toを使います。

In order not to offend anybody, I will keep silent.
誰も怒らせないように、私は黙っています。

Nancy picked the baby up gently so as not to wake her. 
ナンシーは赤ちゃんを起こさないようにそっと抱き上げた。

結果 「~した結果…」

過去形の文で、to不定詞の出来事が主語の意志とは関係なく起きている場合は、「目的」ではなく「予期せぬ結果」を意味します。主文の動詞がawake, wake up (目が覚める), grow up (成長する), live (生きる) (正確には過去形のawoke, woke up, grew up, lived)の時によくこの「結果」の意味になります。

One night I awoke to find myself locked in her room with a goat.
=One night I woke up to find myself locked in her room with a goat.
ある夜、目が覚めると、彼女の部屋にヤギと一緒に閉じ込められていた。

My daughter grew up to be a famous AV idol.
私の娘は成長して有名なAVアイドルになりました。

Gin Kanie lived to be 108 years old.
蟹江ぎんさんは108歳まで生きた。

結果を表す不定詞は【only to+動詞の原形】、【never to+動詞の原形】の形でよく使われます。【only to+動詞の原形】は期待した結果が得られない場合に用い、「しかし結局~しただけだった」という意味になります。この意味の場合、onlyの前にコンマを入れることが多いです。

A man’s wife asks him to go to the store to buy some cigarettes, so he walks down to the store, only to find it closed.
ある男性が妻に頼まれて店にタバコを買いに行ったが店は閉まっていた。

onlyの前にコンマを入れなくてもかまいませんが、コンマがないと「ただ~するためだけに」という目的の意味の可能性があります。結果の意味で使うのであれば意味をより明確にするためにコンマをつけることをお勧めします。

I don’t want to use my credit card online only to get Viagra.
バイアグラを買うためだけにネットでクレジットカードを使いたくない。

【never to+動詞の原形】「そして2度と~しなかった」を意味します。neverの前にコンマをつける方がこの「結果」の意味であることを明確にします。

Then we parted ways, never to see each other again.
それから2人は別れて、そして2度と会うことはなかった。

neverの前にコンマがないと「結果」ではなく「目的」の意味の可能性があるので注意してください。

I promise never to disappoint you again.
もう決して君をがっかりさせないって約束するよ。

感情の原因 「~して」

to不定詞は感情を表わす形容詞の後に置くことで「感情の原因」を表わすことができます。この意味でよく使われる形容詞は以下の通りです。

感情の原因を意味するto不定詞
be delighted to do 
be glad to do
be happy to do
be pleased to do
be reluctant to do
be sad to do
be sorry to do
be surprised to do

We are delighted to hear that your recent stay with us was pleasant.
先日のご滞在が快適だったとのお言葉をいただき、大変嬉しく思います。

I’m very glad to see you.
お会いできてとてもうれしいです。

I’m very happy to hear that my work inspires writers and painters.
私の作品が、作家や画家にインスピレーションを与えていると聞いて、とても嬉しく思います。

I’m so pleased to meet you at last.
やっとお会いできてうれしいです。

I’m reluctant to do anything today.
今日は、何もする気がしません。

I’m very sad to say that our beloved Masakazu Tamura died earlier this week. 
私たちの敬愛する田村正和さんが今週初めに亡くなられたことをお伝えするのはとても悲しいことです。 

I’m very sorry to hear about your daughter’s accident.
お嬢さんの事故のことはとても残念です。

The mourners were surprised to hear that the deceased had resurrected.
弔問客は故人が生き返ったと聞いて驚いた。

判断の根拠 「~するとは」

to不定詞が「~するとは」「~するなんて」という意味で判断の根拠を示すことがあります。

I was careless to let my license lapse.
免許を失効させてしまったのは私の不注意です。

She’s so generous to buy me a sports car.
彼女は私にスポーツカーを買ってくれるほど気前がいい。

He must be a pervert to get naked in the classroom.
教室で裸になるなんて彼は変態に違いない。

条件 「もし~すれば」

この意味でto不定詞が使われることはあまりありませんが、たまにはあるので、to不定詞の副詞的用法ではこういう意味で使われることもあるということは頭に入れておきましょう。例文を2つだけ紹介します。最初のは『実践ロイヤル英文法』の135ページに載っている例文です。

To hear her talk, you would think that they had been working together for a long time.
彼女の話を聞いたら、まるで彼らが長い間一緒に仕事をしてきたかのような印象を受けてしまう。

次はアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』での長門有希のセリフです。

To use a common term that is applicable to this situation, I believe I would be classified as an alien. 
直訳調: この状況に当てはまる一般的な言葉を使えば、私は宇宙人に分類されると思います。

to不定詞の同格の用法

to不定詞は名詞のすぐ後に置いて、「~という」意味で名詞の内容を説明する事があります。これを「同格」の用法と言います。

I am surprised at my daughter’s decision to become a YouTuber.
ユーチューバになるという娘の決心に驚いている。

ここでdecisionとto become a YouTuberは「=」の関係になっています。この同格の用法は、to不定詞が前の名詞を修飾している形容詞的用法という人もいれば、同格修飾だから名詞的用法だという人もいます。そのあたりは文法上の論争にすぎないので英語学習者はどちらが正しいか深く考える必要は特にないかと思います。大事なのは同格のto不定詞を使えるようになることです。同格の意味でto不定詞が後に続く名詞は決まっています。大学受験生は以下の名詞が後に同格を意味するto不定詞が続くということをしっかり頭に入れましょう。

ability 能力
She has an ability to communicate effectively, making sure that the needs and goals of clients are met.
彼女には効果的なコミュニケーション能力があり、顧客のニーズと目標を確実に満たすことができる。

anxiety 切望
She has always had an anxiety to succeed.
彼女はいつも成功を夢見ている。
※an anxiety to doの形だと、anxietyは「不安」ではなく「切望」という意味になります。

attempt 試み
In an attempt to save her life, a bone marrow transplant was performed.
彼女の命を救うために、骨髄移植が行われた。

chance 機会
I thought it was a good chance for me to get much more involved in the community here.
ここのコミュニティにもっと参加する良い機会だと私は思った。
※for meはto以下の意味上の主語

courage 勇気
In the end I lost the courage to speak out about anything.
最後には、私はあらゆることに発言する勇気を失った。

decision 決定
I made the decision to change my wife every three years.
私は、3年ごとに妻を変えることにした。

desire 願望
I have a strong desire to win.
勝ちたいという気持ちが強い。

effort 努力
Iseya’s efforts to stop smoking cannabis haven’t been very successful.
伊勢谷は大麻を吸うのをやめようと努力したが、なかなかうまくいかなかった。

failure できないこと
The failure to reach an agreement on a new coronavirus relief bill is unacceptable. 
新型コロナウイルス救済法案の合意に至らなかったことは受け入れられない。

honor 光栄
It’s an honor to be your slave and to serve you.
あなたの奴隷となり、あなたに仕えることができて光栄です。

intention 意図
It wasn’t my intention to exclude him from the membership list. I just forgot him.
彼を会員リストから除外するつもりはありませんでした。ただ、彼のことを忘れていただけです。

permission 許可
We got permission to hire more staff.
スタッフの増員の許可が出た。

plan 計画
There are plans to turn the site of the factory into an amusement park.
工場の跡地を遊園地にする計画がある。

promise 約束
Mr. Abe took power and broke his promise to return the country to civilian rule.
政権を取った安倍氏は、国を民政に戻すという約束を破った。

refuse 拒否
Her refusal to meet him got her into even more trouble.
彼女は彼に会うことを拒否したので、さらにトラブルに巻き込まれた。

right 権利
Everyone should have the right to have sex outside.
誰もが屋外セックスをする権利を持つべきだ。

tendency 傾向
Her tendency to exaggerate is well known. 
彼女の誇張癖はよく知られている。

way 方法、やり方
What’s the best way to learn English?
英語を学ぶのに一番いい方法は何ですか?

willingness 意欲
He has shown no willingness to apologize at all.
彼は謝罪の意思を全く示していない。

wish 願望
Despite his wish to continue working, he was forced to retire at the age of 60.
彼は働き続けたいと思っていたにもかかわらず、60歳で仕事を辞めざるをえなかった。

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