英文法

条件を表わす接続詞一覧

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象としたサブノートです。 テキストは旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』を使用。「第11章 接続詞」の「120A 条件の副詞節を導く接続詞」(pp.248-251)を熟読してください。

「もし~ならば」という条件を表わす接続詞の一番の定番はifです。ifの用法については「仮定法」の記事で説明しています。

この記事ではif以外の条件を表わす接続詞をとりあげます。unless, in case, but that, suppose, supposing, provided, providing, granted, grantingです。

unless

unlessは「~でない限り」、「~である場合を除いて」を意味する接続詞です。『魔女の宅急便』に接続詞unlessが登場します。キキは配達する荷物を森に落としてしまい拾いに行かなくなりますが、カラスが卵泥棒と勘違いしているようなのでうかつに森に入ることができません。そこでジジが「暗くなってから森の中に入るのはどう? 入って、取って来て、森から出る。」と言うと、キキが「時間稼ぎをしないと間に合わないわ」と言い返します。

“How about if we go in after dark? Go in. Get it. Get out.” “We won’t be able to make it in time unless we buy ourselves some time.”

after dark=暗くなった後で
won’t=will not; make it in time=間に合う
buy oneself some time=時間稼ぎをする

ちなみにオリジナルでは 「日が沈んでからそっと近づいて探すしかないね。」「約束の時間に送れちゃう。」「ジジ、こうなったら最後の手段よ」というセリフになっています。

in case ~

in caseは「~が…するかもしれないので」という目的を表わす意味もありますが、

「もしも~の場合には」(=if)の意味でも使われます。

【例文】In case you cannot log-in with new password, see here. 

「新しいパスワードでログインできない場合は、こちらをご覧ください。 」in caseとifは同義語なので、 if you cannot log-in…でもかまいません。

suppose, supposing

ifの代わりにsupposeもしくはsupposingを使うことができます。

【例文】Suppose we miss the train, what will we do then? (列車に乗り遅れたらどうしよう?)

【例文】Supposing the profit maximization behavior of companies in competitive markets, real wages will be determined in accordance with labor productivity. (競争市場における企業の利潤最大化行動を仮定すると、労働生産性に見合うように実質賃金が決まる。)

provided (that) ~, providing (that) ~

providedとprovidingはonly ifと同義で、「~の場合に限り」を意味しますが、「もし~ならば」の意味のifもそうではない場合はダメということを意味するので、onlyは単なる強調でprovidedとprovidingはifと実質的には意味が変わりません。例えば、 「もしあなたがイケメンならつきあってもいいよ」と「イケメンに限りつきあう」は、結局同じことを言っているのといっしょです。

『魔女の宅急便』でprovidedを使ったセリフが出てきます。「ジジ、このままずーとお客さんが来なくてホットケーキばっかりだったらどうしよう」というキキに対し、ジジが「ぼくホットケーキ好きだよ。焦げてなきゃ」と返答します。ジジは「焦げてない場合に限り」(provided pancakes are not burned)と言っているわけです。

“Jiji, if nobody comes in, I’m gonna have to eat pancakes forever and be fat, fat, fat! And what am I supposed to do about that?” “Well, I like pancakes, provided they’re not burned.”

come in=中に入る; pancake=パンケーキ; forever=永遠に
be supposed to=~することになっている
burned=焦げた

granted (that) ~, granting (that) ~

grantedもしくはgrantingは「仮に~だとしても」を意味します。何か本題を言う前に「●●は△△だとしても」という言い回しで使います。

【例文】Granted that the story is true, there’s not a lot you can do about it. (たとえその話が本当だとしても、君にできることはあまりない。)

『風の谷のナウシカ』にもgranted構文は出てきます。クシャナが「釈放だと?」と言うと、ユパが「巨神兵を酸の湖深く沈め、本国へ帰ってくれぬか。」と返答する場面があります。このユパのセリフが少しアレンジされて、「そうだ。お前が巨神兵を酸の湖に沈め、それから本国へ帰るのであればな。」と変わり、日本語では命令文だったのが、英語では条件を表わす表現になっています。

“You’re letting me go?” “Yes, granted that you drown the giant warrior in the Acid Lake and then return to your kingdom.”

let A do=allow A to do
drown=~をおぼれさせる; the giant warrior=巨神兵; acid lake=酸性湖