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【完全版】5分でわかる英語の物質名詞の数え方

英語の名詞には普通名詞、集合名詞、固有名詞、物質名詞、抽象名詞の5つがあります。水や紙のように形や区切りのないモノを物質名詞(material noun)と言いますが、一定の形がないので数えることができません。例えば、物質名詞のwaterは量の多少を言い表すことはできますが、「水が1つ、水が2つ」と数えることができません。形がないので一つずつ区切ることができないからです。

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象とした記事です。
受講生は『表現のための実践ロイヤル英文法』の[160 物質名詞] (pp.337-8)
もお読みください。

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英語の名詞には普通名詞、集合名詞、固有名詞、物質名詞、抽象名詞の5つがあります。同じ種類に属する事物を広くさすことのできる名詞が普通名詞です。これに対し、固有名詞は特定の人・物・場所などの固有の名前を表します。例えば、ネコはネコという数多くいる動物を広く指すので普通名詞です。それに対し、磯野家にいるタマは磯野家が飼っているネコのことなので固有名詞です。同じ性質をもった人や物が集まって1つの意味を成す名詞を集合名詞と言います。抽象名詞は実体としての形のない抽象概念を表わした名詞です。集合名詞と抽象名詞がよくわからない人は以下の記事をお読みください。

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目次

物質名詞とは何か

水や紙のように形や区切りのないモノを物質名詞(material noun)と言います。物質名詞は抽象名詞と異なり目に見えます。その意味で普通名詞に近いですが、普通名詞と異なり一定の形を備えていません。つまり、形がないということです。だから数えることができません。例えば、物質名詞のwater (水)は量の多少を言い表すことはできますが、「水が1つ、水が2つ」と数えることができません。形がないので一つずつ区切ることができないからです。物質名詞は日本語の語感ではかなりわかりにくいところがあります。まずは物質名詞にはどのようなものが見てみましょう。

物質名詞には液体、気体、原料、食材、材料、天然現象など様々なものがあります。

※物質名詞の代表例
液体: water (水), milk (牛乳), coffee (コーヒー), tea (茶) , oil (油)など
気体: air (空気), fire (火), gas (ガス)など
原料: iron (鉄), gold (金), wood (木材), glass (ガラス), paper (紙)など
食材: sugar (砂糖), salt (塩), rice (米), flour (小麦粉), meat (肉), beef (牛肉), cheese (チーズ)など
自然にあるもの: rain (雨), snow (雪), sand (砂), stone (石)など
その他: money (お金), soap (石鹸), chalk (チョーク)など


では、不可算名詞としての物質名詞の用法を詳しく見てみます。

不可算名詞としての物質名詞の用法

物質名詞は数えられないので原則として、不定冠詞a/anがつかず、複数形になりません(つまり、単数形しかない)。ただし量を表すことはできます。以下、不可算名詞としての物質名詞の用法の注意事項を詳しく見てみます。

不定冠詞a/anがつかず、複数形にできない

物質名詞は不定冠詞a/anがつかない

× Suzu-chan puts a honey instead of a sugar in her coffee.
〇 Suzu-chan puts honey instead of sugar in her coffee.
すずちゃんはコーヒーに砂糖の代わりに蜂蜜を入れます。

honey (蜂蜜), sugar (砂糖), coffee (コーヒー)はすべて物質名詞なので数えることができません。「蜂蜜をスプーン1杯」とは言えても、「蜂蜜を1つ」とは言えませんよね。砂糖やコーヒーも原則的に数えられません。ただし、物質名詞の前に誰のコーヒーかは言うことができるので、人称代名詞を前に置いてher coffee (彼女のコーヒー)と言うことはできます。

物質名詞は複数形にならない

× My son is playing with sands.
〇 My son is playing with sand.

sand (砂)も物質名詞です。砂を一粒ずつ数えることは通常ないので、複数形になりません。

可算名詞と不可算名詞の総称用法

種類全般を表して「~というもの」という時は、可算名詞では、①冠詞なしの複数形、②a [an]+単数形、③the+単数形の3つの言い方がありますが、不可算名詞では「冠詞なしの単数形」で言うしかありません。

[普通名詞]
E-mails are delivered instantly and anywhere across the globe.
An e-mail is delivered instantly and anywhere across the globe.
The e-mail is delivered instantly and anywhere across the globe.
電子メールは瞬時に世界中のどこにでも配信されます。

[物質名詞]
Light travels faster than sound.
光は音よりも速い。

Water boils only at 100°C temperature.
水は100°Cでしか沸騰しない。

Tofu has many health benefits.
豆腐には健康に良いものがたくさんあります。

ちなみにe-mailは数えられますが、mailは数えられません。興味がある方は以下の記事をお読みください。

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物質名詞に定冠詞、指示代名詞、人称代名詞の所有格をつけることができる

物質名詞でも、特定のものを指す場合は、定冠詞the、指示代名詞this, that、人称代名詞my, your, his, her, itsをつけることができます。ただし、物質名詞は常に単数なので複数を表す指示代名詞these, those、人称代名詞our, theirをつけることはできません。

The water in this river is not suitable for daily use.
この川の水は日常的に使うには適していません。

This rice is the best in the market.
このお米が一番おいしい。

Many women use her soap because it cares for their skin.
多くの女性が彼女の石鹸を使っているのは、肌をケアしてくれるからです。

直接数詞をつけて数を表すことができないが、量を表すことはできる

物質名詞は数えられないのでone, two, three…やmany, fewなどの「数」を表す語を前に置くことができませんが、much, little, some, a lot ofなどの「量」を表す語といっしょに使うことができます(注: a lot ofは可算名詞にも使えます)。

× There is not many water in the bottle.
〇 There is not much water in the bottle.
瓶には水があまり入っていない。

× Put a few whisky in the glass and let stand a while at room temperature.
〇 Put a little whisky in the glass and let stand a while at room temperature.
グラスにウイスキーを少し入れ、室温でしばらく置いてください。

× Would you like some coffees?
〇 Would you like some coffee?
コーヒーでもいかがですか?

someは普通名詞の場合、some booksのように名詞が複数形になりますが、物質名詞の場合はこのように名詞は単数形のままです。

形・容器・単位を示す語句をつけることで、数を表すことができる

物質名詞は直接数えることはできませんが、その形に注目したり、容器に入れたり、単位で示すことで間接的に数で表すことができます。次節でこのことについて詳しく見てみます。

物質名詞の数え方

物質名詞それ自体は数えられません。例えば、「3つの水」ということはできません。しかし、容器に入れて「グラス1杯の水」としたり、量を測って「200グラムの水」と言うことはできます。ここで数えられているのは水自体ではなく、グラスの数とグラム数です。また、物質名詞の形に注目して数えることもできます。例えば、chocolateは数えられませんが、市販されている板チョコはa bar of chocolate, two bars of chocolate, three bars of chocolate…と数えることができます。このように、物質名詞はそれぞれの名詞に合った形・容器・単位の表現をして、間接的に数を表すことができます。

a piece of

不可算名詞を数えるときによく使われるのがa piece ofです。piece (=an amount of something that has been separated from the main part)は複数あるもののうちひとまとまりを示す表現です。あるものの「部分」や「かけら」を示すときに用います。複数の場合、two pieces of…のように表現します。

a piece of bread パン一切れ
a piece of cake ケーキ一切れ
three pieces of chalk チョーク3本
four pieces of paper 4枚の紙
five pieces of wood 5片の木材

形を示す語を前につける

bread (パン)やcake (ケーキ)は数えられそうですが、どうにでも分割できるし、分割しても本質的な部分は変わらないので物質名詞になります。切っても変わらないと言えば金太郎飴を一番に思い浮かべることができますが、

食パンも切って食べるし、どう切ろうが中身は変わりません。

チョークも物質名詞なのは割ってもチョークとしてそのまま使えるからです。パンもケーキも金太郎飴もチョークも購入時には1つ、2つと数えられたとしても、それが最終の形ではなく、どうにでも切り分けられるから不可算になるわけです。それに対し、あなたが飼っている犬が1匹と数えられるのは、その犬を2つに切ると個体として存在しなくなるからです。しかし、物質名詞自体は数えられなくても、それが切り取られた形のものを数えることはできます。形を示す物質名詞はその切り取られた形の特徴により数え方が変わります。

a bar of chocolate 1本のチョコレート
a bar of gold 1本の金の延べ棒

a block of ice 氷1塊
a block of cheese チーズ1塊

a cake of soap 石鹸1個
a cake of tofu 豆腐1個

a drop of rain 雨1滴
a drop of blood 血の1滴

a grain of salt 塩1粒
a grain of rice 米1粒

a loaf of bread パン1塊

a lump of sugar 角砂糖1個
a lump of snow 雪1塊

a pile of snow 雪ひと山
a pile of paper 山積みの書類

a pinch of salt 塩1つまみ
a pinch of pepper コショウ1つまみ

a sheet of paper 紙1枚
a sheet of fire 1面の火

a slice of ham ハム1切れ
a slice of cheese 1切れのチーズ

複数にする場合はtwo slices of cheese, three slices of cheeseという風に言えばよいです。bar, block, cake, drop, grain, loaf, lump, piece, pinch, pile, pinch, sheet, sliceすべて複数形にすることができます。

容器を示す語を前につける

パンやチーズは輪郭があるので、形を示す語をつけることで数えることができますが、液体は輪郭がないので形が存在しません。この場合は、形を見るのではなく容器に入れることで数えることができるようになります。

※飲み物の数え方
a cup of coffee コーヒー1杯
a cup of tea お茶1杯

a glass of water コップ1杯の水
a glass of beer ビール1杯

a bottle of beer ビール1瓶
a bottle of wine ワイン1瓶

a can of coke コーラ1本

a kettle of water やかん1杯の水

a bucket of water バケツ1杯の水

飲み物を入れる容器以外のものも見てみましょう。

a spoonful of sugar 砂糖1さじ
a tablespoon of soy sauce しょうゆ大さじ1杯

a bowl of rice ごはん1杯

a bag of cookies クッキー1袋

a box of cereal シリアル1箱

a cartoon of milk ミルク1パック

a jar of jam ジャム1瓶

a tube of toothpaste 歯磨き粉1個

a handful of sand 砂1握り

単位を示す語を前につける

物質名詞も単位を示す語をつければその大きさや長さを数えることができます。

長さを示す語
a mile of 1マイルの (=1609メートル)
a meter of 1メートルの
a yard of 1ヤードの (=0.914メートル)
a foot of 1フィートの (=0.305メートル)
two feet of 2フィートの

面積を示す語
a square mile of 1平方マイルの (=2.59平方キロメートル)
a square kilometer of 1平方キロの
a hectare of 1ヘクタールの (=0.01平方キロメートル)
an acre of 1エーカーの (=0.004平方キロメートル)

容量を示す語
a gallon of 1ガロンの (=3.789リットル)
a liter of 1リットルの
a quart of 1クォートの (=0.946リットル)

重量を示す語
a ton of 1トンの
a kilo of 1キロの
a pound of 1ポンドの (=0.45キロ)
an ounce of 1オンスの (=0.028キロ)

物質名詞が可算化される場合

物質名詞は基本的に数えられないと考えてかまいませんが、何事にも例外があります。ここでは物質名詞なのに数えられる場合を見てみます。

普通名詞の意味のある場合

普通名詞の意味をもつ物質名詞は、普通名詞としての場合は当然のことながら数えることができます。

copper 銅➡銅貨
The human body needs copper to function.
人体は機能するために銅を必要とする。
He saves all his coppers and keeps them in his tin.
彼は銅貨をすべてためて、缶に入れている。

fire 火事
Fire and swords are slow engines of destruction, compared to the tongue of a Gossip. ─Richard Steele
火と剣は、ゴシップの舌に比べると、ゆっくりとした破壊力を持つ。─リチャード・スティール
Multiple fires broke out across the Bay Area after rare thunderstorm.
稀に見る雷雨の後、ベイエリア一帯で複数の火災が発生した。

glass ガラスコップ、眼鏡
Believe it or not, glass is made from liquid sand.
信じられないかもしれませんが、ガラスは液状の砂でできています。
I placed an ice cube inside a glass.
コップの中に角氷を入れた。
I sell a lot of glasses to people who don’t need them because they like the look. 
私は、見た目が良いという理由で眼鏡が必要のない人にたくさんの眼鏡を売っている。

iron 鉄アイロン
Iron is produced in the United States chiefly from oxide ores.
米国では鉄は主に酸化鉱から生産されている。
Save your money and buy a steam iron.
お金を貯めてスチームアイロンを買いなさい。

light 光➡(人工的な)ライト、明かり
Education is the movement from darkness to light. ─Allan Bloom
教育は暗闇から光への移行である。─アラン・ブルーム
Hospitals have been warned to turn off their lights at night, or risk disrupting patient’s circadian rhythms.
病院では、夜間に照明を消さなければ、患者の概日リズムを乱す危険性があると警告されています。

paper 紙➡論文
Paper is made from a raw material called Pulp.
紙はパルプという原料から作られている。
Students are asked to spend hours researching and writing a paper in this class.
この授業では、何時間もかけて調べ物をしたり、論文を書いたりすることが求められている。

stone 石材、石➡(個々の)石
They cut enormous blocks of stone out of the hillside.
彼らは丘の斜面から巨大な石の塊を切り出した。
Some demonstrators were arrested for throwing stones at the police.
デモ参加者の何人かが警察に石を投げたかどで逮捕された。

wood 木➡森
She gathered some wood to build a fire.
彼女は火をおこすために薪を集めた。
We went for a walk in the woods after lunch.
私たちは昼食の後森へ散歩に行った。

ひとつずつ可視化できる場合

hair (毛、髪の毛)は通常、不可算名詞として扱われます。誰かの髪型を見てひとつひとつの髪の毛の数をイメージしないからです。「彼はかみがふさふさだ」、「彼は髪が薄くなっている」という風に髪の毛の「量」で表せますが、髪の毛の「数」を実際に数えることはありません。だから不可算なわけです。でも、頭から抜けた髪の毛を1本ずつ数えることはできます。この場合は可算となります。頭から抜けなくてもオバケのQ太郎の毛は3本、磯野波平の頭のてっぺんの毛は1本であることは明々白々です。

Q-taro has three hairs and Namihei has only one hair on the top of the head.
Q太郎には3本の髪の毛があり、波平には頭のてっぺんに1本しかない。

このように、1つずつに分けられる物質名詞は、まとめてではなく1つずつ見る場合には、理屈上数えることができます。

種類を示す場合

物質名詞でも形容詞をつけると種類を表して可算化することがあります(種類は「何種類」というように数えられますよね)。例えば、cheese (チーズ)はいかようにも分割できるので不可算名詞とされますが、チーズの種類に注目すると可算化されます。種類だと何種類あるかイメージできるからです。

A variety of cheeses are used in Japanese snacks and desserts.
日本のお菓子やデザートには、様々なチーズが使われています。

ワインも種類に注目すると、数えることができます。

An eccentric young man asked me to obtain a very rare wine for him.
風変りな青年から、非常に珍しいワインを手に入れて欲しいと頼まれた。

ここでは珍しいワインと珍しくないワインが区別されています。このように物質名詞でも同じものとしてではなく、違うものに注目すると数えられる名詞扱いになります。

価格に反映している場合

coffeeやteaは不定冠詞がつかず、複数形にもならない中学校の英語の授業で習ったでしょうが、実はスターバックスなどでコーヒーやティーを注文するときは、数えてかまいません。お店で購入するコーヒーは値段がついている商品であり、ひとつ、ふたつと明確に数えることができるからです。

Two coffees, please.
コーヒー2つ。

One Sapporo, please.
サッポロビールをひとつ。
※アメリカではお店でビールを注文するときは銘柄も言うので、One beer, please. とはあまり言いません。

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