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【完全版】5分でわかる可算と不可算の抽象名詞

日本人にとって英語の名詞の用法が難しいのは、日本語と異なり常に「数えられるかどうか」を意識しないといけないためです。数えられる名詞を可算名詞(countable noun)、数えられない名詞を不可算名詞(uncountable noun)と言いますが、実際には多くの名詞は可算・不可算双方で使います。名詞は、普通名詞、集合名詞、固有名詞、物質名詞、抽象名詞に分類されますが、今回はその中で特に用法が難しい抽象名詞を扱います。抽象名詞は不可算名詞となることが多いですが、数えられることも多いので注意が必要です。

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象とした記事です。
受講生は『表現のための実践ロイヤル英文法』の161 抽象名詞 (pp.338-9)
もお読みください。

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目次

名詞の種類

英語の名詞は普通名詞、集合名詞、固有名詞、物質名詞、抽象名詞の5つに分類することができます。

普通名詞

bookやdeskなど、私たちが一番最初にイメージする名詞が普通名詞(common noun)です。普通名詞は同じ種類に属する事物を広く指し、数えることができます(だから単数と複数の区別があります)。その多くはcatsやhouseのように目に見えますが、目に見えないday, week, year, meter, dollarなどの単位を表す名詞も普通名詞として扱います。

集合名詞

同じ性質をもった人や物が集まって1つの意味を成す名詞を集合名詞(collective noun) と言います。集合名詞については以下の記事をお読みください。

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固有名詞

特定の人・物・場所などの固有の名前を表す名詞を固有名詞(proper noun)と言います。固有名詞は大文字で書き始め、原則として複数形になりません(注: あくまでも原則としてです。固有名詞が複数形になることもあります。)。人の名前や地図に出てくる名前はすべて固有名詞です。

物質名詞

水や鉄のような一定の形を備えていないものを物質名詞(material noun)と言います。「1つだとこれ」という形が存在しないので原則、物質名詞は数えられません。物質名詞を数える場合は、a piece of paper, a cup of coffee, bottles of whiskyのように単位や容器を表す普通名詞とセットにします。

抽象名詞

実体としての形のない抽象概念を表す名詞を抽象名詞(abstract noun)と言います。抽象名詞は五感で経験することができません。例えば、love (愛)やhate (憎しみ)のような感情、wisdom (見識) やbravery (勇気)などの性質、poverty (貧困)やadult (大人)などの状態、culture (文化)、failure (失敗)、democracy (民主主義)などの概念、birthday (誕生日)やdeath (死)などの出来事が抽象名詞です。mathematics (数学)やsociology (社会学)などの学問の名称も抽象名詞です。抽象名詞は目に見えないので数えようがないため不可算名詞として使われることが多いのですが、可算になることもあります。抽象名詞の用法を詳しく検討する前に、可算名詞と不可算名詞の違いについて簡単に見てみましょう。

可算名詞と不可算名詞の用法

普通名詞と集合名詞は可算、固有名詞と物質名詞と抽象名詞は不可算となる事が多いのですが、意味によって数えられるかどうかが変わる名詞も数多くあります。例えば、抽象名詞のloveは「愛」という意味では不可算ですが、「好きなもの・人」という意味では可算になります。

Suzu-chan was looking for love.
すずちゃんは愛を求めていた。

Suzu-chan is one of my great loves.
すずちゃんは私の大好きな人の1人です。

抽象名詞のbeautyも「美しさ」という意味では数えられませんが、「美人」という意味では可算扱いになります。

Beauty is the word for Suzu-chan.
美しさとはすずちゃんのための言葉です。

I met an amazing beauty named Suzu Hirose.
広瀬すずというすごい美人に出会った。

可算名詞の用法

可算名詞は以下の特徴があります。

①単数形と複数形がある
a catとcats

②単数には不定冠詞(a/an)がつけられる
I saw a cat.
一匹の猫を見かけた。
There was an apple on the desk.
机の上にリンゴがあった。

可算名詞の前には不定冠詞ではなく定冠詞theやmy, hisなどがつくこともあります。
This is my sister, Suzu.
妹のすずです。

③複数の場合は、two, threeなどの数詞やmanyやfewなどの不定の数を表す語がつけることができる
There were four cats in the park.
公園には4匹の猫がいた。

There are many cats in the park.
公園にはたくさんの猫がいます。

④数を表す意味ではsome, any, other, allなどの後ろで複数形になる
Other students went to stay with friends and family.
他の生徒たちは友達や家族と一緒に泊まりに行った。

In our school all teachers were female, with 95% white.
私たちの学校の教師は全員女性で、95%が白人でした。

不可算名詞の用法

不可算名詞は以下の特徴があります。

①原則として複数形にできない
information (情報)
informations

②不定冠詞a/anの次には置けない
knowledge (知識)
a knowledge
advice (助言)
an advice

ただし定冠詞の次には置けます。
They are swimming in the water.
彼らは水の中を泳いでいます。

③数詞を直接つけない
不可算名詞は1 つ、2 つと数えられないので数詞を直接つけることができません。ただし、物質名詞の量を表したいときはa piece ofなどの単位を示す語を前に置くことで量を表すことができます。
three fruits
a piece of fruit (一切れの果物)
two breads
a loaf of bread (パン一塊)

③muchやlittleなどの量の多少を表す語をつけられる
many moneys
much money (大金)

④some, any, other, allなどの後ろで単数形になる
I saw some smoke over there.
あそこに煙が見えた。
I don’t have any furniture in my room.
私の部屋には家具がありません。

抽象名詞の用法

抽象名詞は不可算と思い込んでいる人がいますが、実際には可算として使われる抽象名詞は多いです。抽象名詞には①常に不可算、②常に可算、③可算と不可算双方の3つがあるということをまず頭に入れておきましょう。

可算 no可算 yes
不可算 no─────常に可算
不可算 yes常に不可算可算と不可算

抽象名詞には以下の特徴があります。

不可算名詞として

英語の語感がちゃんとある人は、dogsやcatsと聞いても平気なのに、informationsやknowledgesと聞いたら不自然に感じます。抽象名詞のinformationやknowledgeは複数形になることがないからです。抽象名詞は数えられない名詞として扱われることが多いことをまず頭に入れておきましょう。抽象名詞が不可算の場合は先に述べた「不可算名詞の用法」が抽象名詞にもそのまま当てはまります。

不定冠詞をつけない

数えられない名詞の前には不定冠詞がつきません。
an information
information (情報)
an knowledge
knowledge (知識)
an health
health

複数形にならない

不可算なので複数形にはなりません
progress (進歩)
progresses
luck (幸運)
lucks
advice (助言)
advices

抽象名詞のmathematics (数学)、politics (政治)、physics (物理学)、economics (経済学)、news (ニュース)などは単語の最後のアルファベットがsですが、単数扱いになります。

分量・程度を表す場合

不可算名詞の抽象名詞の前に「a piece of~」のような単位を示す語句をつけることができます。

A piece of evidence is said to be relevant if it relates to the matter in hand.
ある証拠は、それが手元の問題に関連している場合には、関連性があると言われる。

If a piece of information is true but someone believes it for invalid reasons, does it count as knowledge?
ある情報が真実であるにもかかわらず、誰かがそれを根拠のない理由で信じている場合、それは知識としてカウントされますか?

不可算名詞の抽象名詞の前にmuchやlessなどの量の多少を表す語をつけることができます。

I have little experience in picking up cute girls.
私はかわいい女の子をナンパした経験がほとんどない。

不可算名詞の抽象名詞の前にsome, any, other, allなどの形容詞をつけることができます。

I have some knowledge on astrology.
占星術の知識は多少あります。

aがsomeの意味の時は、抽象名詞にaがつくことがあります。

She has a knowledge of Spanish.
彼女はスペイン語が多少できる。

定冠詞theがつくことがある

抽象名詞が後ろから「of+名詞相当語句」や「to do」などで限定されるとtheがつきます(ただし、つかない場合もあります)。

I underestimated the difficulty of drawing female figures.
女性像を描くことの難しさを甘く見ていた。

Kamala Harris has the strength to tackle the big challenges facing America today.
カマラ・ハリスは今日アメリカが直面している大きな課題に取り組む力がある。

可算名詞として

抽象名詞が可算となることは特に珍しいことではありません。以下、数えられる名詞としての抽象名詞を見てみます。

具体化すると可算となる抽象名詞

抽象名詞が、可算としての要件を備える「具体的な1つのもの」を表す意味で可算になることがあります。例えば、「空間」を意味する抽象名詞のspaceは駐車場で一台分の区切りをつけると可算扱いになります。

There are 12 spaces in this parking lot.
この駐車場には12台分のスペースがあります。

glassは「ガラス」を意味するときは不可算ですが、「コップ」や「メガネ」という意味では可算になります。

There are two glasses on the table, one containing water and the other one milk.
テーブルの上にはグラスが2つあり、1つは水が入っていて、もう1つは牛乳が入っています。

A man with a glasses fetish stopped a woman in the street and forced her to wear sunglasses.
メガネフェチの男が路上で女を呼び止め、無理やりサングラスをかけさせた。

damageは「損害」や「被害」を意味する場合は数えられませんが、「損害賠償」という意味では複数形で可算になります。

This restaurant chain was forced to pay damages to a person who suffered food poisoning after eating at the restaurant.
このレストランチェーンは、そのレストランで食べた後に食中毒になった人に損害賠償を支払わなければならなかった。

「恥」という意味のshameも具体性を帯びると可算になります。

Whatever is begun in anger ends in shame. ─Benjamin Franklin
怒って始めたことはすべて恥に終わる。─ベンジャミン・フランクリン

Hard work without talent is a shame, but talent without hard work is a tragedy. ─Robert Half
才能のない努力は恥だが、努力のない才能は悲劇だ。─ロバート・ハーフ

「困難」を意味するdifficultyも不可算・可算双方で使われます。

The pessimist sees difficulty in every opportunity. The optimist sees the opportunity in every difficulty. ─Winston Churchill
悲観論者はあらゆる機会に困難を見いだす。楽観主義者はあらゆる困難に機会を見いだす。─ウィンストン・チャーチル
[注] everyは「ありとあらゆる」という意味で単数扱いの抽象名詞につけることができます。

Difficulties are things that show a person what they are. ─Epictetus
困難とは人に自分が何者であるかを示すものである。─エピクテトス

success (成功)とfailure (失敗)も数えることができます。

Success is not the key to happiness. Happiness is the key to success. If you love what you are doing, you will be successful. ─Albert Schweitzer
成功は幸福への鍵ではない。幸福が成功の鍵なのだ。自分のしていることが好きなら、成功を手に入れることができる。─アルバート・シュバイツァー

You don’t learn from successes; you don’t learn from awards; you don’t learn from celebrity; you only learn from wounds and scars and mistakes and failures. And that’s the truth. ─Jane Fonda
成功から学ぶのではありません。賞から学ぶのではありません。有名人から学ぶのではありません。傷や傷跡、間違いや失敗からしか学ばないのです。それが真実なのです。─ジェーン・フォンダ

可算化する抽象名詞は数限りなくあるのでこの辺りでストップします。可算の用法のない抽象名詞は意外と少ないので、可算化する抽象名詞よりも可算化しない抽象名詞を覚える方が楽です。

形容詞を伴って可算となる抽象名詞

抽象名詞に形容詞がつくとほとんどの場合、可算名詞になります。具体的なものに特定しているからです。次の例では抽象名詞のknowledgeに形容詞のthorough (徹底的な)がつくことでknowledgeが可算化しています。

In order to succeed, we will need to develop a more thorough knowledge of the Chinese market.
成功するためには、中国市場をより深く知る必要がある。

抽象名詞のsleep (睡眠)も形容詞がつくことで可算化します。

I had a good sleep last night in her new cozy bed.
昨夜は彼女の新しい心地よいベッドでぐっすり眠った。

ただし、複数形にして We had good sleeps. ということはできません。ちなみに形容詞がつくと可算化するのは抽象名詞に限ったことではありません。固有名詞のmoonは「月」という意味では一つしかないので定冠詞がついてthe moonと言いますが、月が分類されると、a new moon (新月)、a crescent moon (三日月)、a half moon (半月)、a full moon (満月)というように可算化されます。

可算が基本の抽象名詞

抽象名詞の中には常に数えられるものや、可算・不可算双方で使えても数えられる方がメインのものがあります。理屈でその理由を思いつくことはできますが、可算で使うから可算という側面も強いので、ほとんどのネイティブは理屈としてではなく、感覚的に可算の抽象名詞を習得します。コツは複数形にして違和感を感じないかどうか確認することです。plan (計画)はplansと言っても違和感を感じないから可算にできる抽象名詞というのがわかりますが、fun (楽しみ)をfunsと言う人に出会うことはないので、funは数えられない名詞であると理解できます。これが「語感」です。英語を習得するために大量のインプットが必要なのは、それ以外には英語の語感を得ることができないからです。以下、数えられる抽象名詞を使った例文をいくつか紹介します。

日本語でも「アイデア」と訳されるideaは不可算でも使いますが、可算で使うことが多いです。

I can’t understand why people are frightened of new ideas. I’m frightened of the old ones. ─John Cage
なぜ人は新しいアイデアを怯えるのか理解できない。私は古いものが怖い。─ジョン・ケージ

opinion (意見)も可算名詞として使うことの多い抽象名詞です。

Everyone has an opinion when it comes to immigration─strong, intense opinions.
移民に関しては、誰もが意見を持っている。そしてそれは強い、強烈な意見だ。─ホセ・アントニオ・バルガス

「概念」を意味するconceptは常に可算です。

In economics, one of the most important concepts is ‘opportunity cost’─the idea that once you spend your money on something, you can’t spend it again on something else. ─Malcolm Turnbull
経済学で最も重要な概念の一つに「機会費用 」がある。一度お金を使うと、それを再び他のものに使うことはできないという考え方である。─マルコム・ターンブル

plan (計画)も可算名詞でしか使いません。

If you want to make God laugh, tell him about your plans. ─Woody Allen
神を笑わせたいなら、自分の計画を神に話しなさい。─ウディ・アレン

ideaとほとんど同じ意味のnotionも可算名詞でのみ用いられます。

3D printing is already shaking our age-old notions of what can and can’t be made. ─Hod Lipson
3Dプリンティングは、何ができ何ができないかという古い概念をすでに揺るがしている。─ホッド・リプソン

「抽象名詞は不可算扱いになる」といった間違ったnotionを持たないように気をつけましょう。

常に不可算の抽象名詞

抽象名詞の中には常に不可算扱いのものもあります。「常に」ということは、前に形容詞がついても可算化されないということです。例えば、good luck (幸運)とbad luck (不運)は不定冠詞がつきません。『実践ロイヤル英文法』(p.339)には常に数えられない名詞として以下の14の名詞をあげています。

◎どんな形容詞がついてもa [an]がつかない主な抽象名詞
advice 助言
applause 拍手喝采
conduct 品行
damage 損害
equipment 設備
fun 楽しみ
harm 害
homework 宿題
information 情報
luck 運
news 知らせ
progress 進歩
weather 気象
work 労働

これらの抽象名詞は数えられないので、その量や程度を表したいときは物質名詞のようにa piece ofなどの単位を示す語を前に置きます。

She’s got a bit of advice for those building careers amid adversity.
彼女は逆境の中でキャリアを築いている人たちに、ちょっとしたアドバイスをしている。

Coming home late and then having to complete a load of homework causes the students to go to bed even later.
帰宅が遅くなり、宿題の山をこなさなければならなくなると、生徒たちは寝るのが遅くなってしまう。

番外編:「前置詞+抽象名詞」で形容詞・副詞化

「前置詞+抽象名詞」で形容詞句にする

「of+抽象名詞」の形で形容詞句を作ることができます。

◎前置詞のofがついて形容詞化する抽象名詞
of ability = able (有能な)
of beauty = beautiful (美しい)
of importance = important (重要な)
of no importance = unimportant (重要でない)
of use = useful (役立つ)
of no use = useless (役に立たない)
of value = valuable (価値ある)
of no value = valueless (価値のない)

I am the first man of ability who refused to regard it as guilt.
私はそれを罪と見なすことを拒否した最初の有能な男だ。

Do nothing which is of no use.
何の役にも立たないことは何もするな。

「前置詞+抽象名詞」で副詞句にする

withなどの前置詞の後に抽象名詞がつくと、副詞化します。

◎前置詞がついて副詞化する抽象名詞
at leisure = leisurely (のんびりして)
at will = 意のままに
by accident = accidentally (偶然に)
by mistake = mistakenly (間違って)
in anger = angrily (怒って)
in excitement = excitedly (興奮して)
in fact = 実は
in haste = hastily (急いで)
in time = 間に合って
in particular = particularly (特に)
on time =時間通りに
on purpose = purposely (故意に)
with care = carefully (注意深く)
with more care = more carefully (もっと注意深く)
with difficulty = 苦労して、やっと
with ease =easily (楽々と)
with fluency = fluently (流ちょうに)
with kindness = kindly (親切にも)
with rapidity = rapidly (迅速に)

She just started to yell swear words in anger.
彼女はただ怒りにまかせて悪口を言い始めた。

I hope that someday, I will be able to write and speak Korean with fluency.
いつか、流暢に韓国語を書いて話せるようになりたいです。

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