英文法

様態・比例・制限・除外・付言の副詞節を導く接続詞

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象としたサブノートです。 テキストは旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』を使用。「第11章 接続詞」の「121 副詞節を導くその他の接続詞」(pp.254-6)を熟読してください。

様態の副詞節を導く接続詞

「~のように」という意味の接続詞にはas, like, the way~, as if~, as though~などがあります。

as ~のように

『もののけ姫』の最初の場面で巨大な猪(タタリ神と言うらしいです)が「けがらわしい人間どもよ。わが苦しみと憎しみを知るがいい」と言いながら死にます。

Disgusting little creatures, soon all of you will feel my fate, and suffer as I have suffered.

英語版では「忌々しい卑劣な奴らめ。すぐにお前らは皆わしの運命を感じ、わしが苦しんだように苦しむのだ。」という意味に意訳されています。disgustingは「忌々しい」、creatureは「生き物」、fateは「(避けられない)運命」、sufferは「苦しむ」という意味です。ここでのasは「~のように」を意味します。

like ~のように

likeも「~のように」という意味で使われますが、likeの方がasよりも口語的で、ライティングではasの方が好まれます。asは書き言葉・話し言葉どちらでもよく使われますが、likeは前置詞として使わない限り、ライティングでは「~のように」の意味であまり使わない方がよいです。

修行の旅に出るキキにお父さんはこう言います。「母さんの若い頃によく似てる」

“You look just like your mother, when she was young.”

look likeはイディオムとして「~のように見える」と覚えている人も多いでしょうが、この「動詞+like」の動詞はlookに限りません。act likeだと「~のようにふるまう」、feel likeだと「~のような気がする」という意味になります。ちなみにlikeの後が名詞なので、ここではlikeが接続詞ではなく前置詞として使われています。

『ハウルの動く城』のラストのハウルが目を覚ます場面です。「うるさいな、なんの騒ぎ?うっ!こりゃひどい、体が石みたいだ。」「そうなの!心って重いの。」

“What’s going on? What am I doing here? Umm, I feel terrible, like there’s a weight on my chest.” “A heart’s heavy burden.”

feel terrible=ひどく具合が悪い; weight=重り、重し; chest=胸

ここでのlikeは後に「主語+動詞」が続いているので前置詞ではなく接続詞ということがわかります。

ポルコが破損した飛行艇を修理してもらいにピッコロの親父のところを訪れると、彼に「こりゃまた ひどくやられたな」と言われます。英語版では「お前さんは飛行機の半分を失ったかのようだ」というセリフに意訳されていますが、ここでのlook like…のlikeは後にS+V…の文が続いているので前置詞ではなく、接続詞であることがわかります。

“It looks like you’re missing half of the plane. Wouldn’t it be easier to build a new one?” “I’m attached to this one.”

miss=~を欠けている

the way ~ ~のように

口語では「~のように」という意味で likeに加えてthe way~という表現も使われます。ポルコが銀行員にこう言われます。「うらやましい。私もこのくらい稼いでみたいですな。」

“I envy you, Mr. Rosso. I wish I could make money the way you do.”

make money=お金を稼ぐ

envyは「~を羨ましいと思う」、I wish…は実現が難しい願望を表わす仮定法の文です。

日本語では「このくらい稼ぎたい」が英語版では「あなたが稼ぐように稼ぎたい」という意味になっています。

as if ~, as though ~ まるで~かのように

「まるで~かのように」という意味でas if~もしくはas though~構文も使われます。この2つについて仮定法の議論で紹介しているので下記の記事をご確認ください。

比例の副詞節を導く接続詞

as ~につれて

「~につれて」の意味の接続詞ではasが一番よく使われますが、asは多義語なので聞き手や読み手がほかの意味にとらないかどうか注意して使う必要があります。もののけ姫の最初のナレーション─「むかしこの国は深い森におおわれそこには太古からの神々が住んでいた。」が英語版では「当時は、人と獣が仲良く暮らしていたが、時が経つにつれ、大きな森のほとんどが破壊された。」という意味に変わっています。ここでの「時が経つにつれ」がas time went byと訳されています。

Back then, man and beast lived in harmony, but as time went by, most of the great forests were destroyed.

【例文】As the temperature drops, the need for heating oil goes up.

「温度が下がるにつれて、灯油の必要性は高くなる。」

制限の副詞節を導く接続詞

as far as ~ ~の限りでは

as far asは「~の限りでは」という意味で範囲や制限を表わします。

【例文】As far as I know, he was not a popular students.

「私の知る限りでは、彼は人気のある生徒ではなかった。」

as long as ~, so long as ~ ~する限り、~しさえすれば

as long as~とso long as~は「~する限り」、「~しさえすれば」という意味で最低限の条件を表わします。

『もののけ姫』の場面です。「エボシさまおたのみます!わたしらも戦いますゆえ!」「必ずも戻る!」 as long as A canで「Aが可能な限り→できるだけ」という意味になります。

“Go and get Lady Eboshi. We’ll hold them off as long as we can!” “I’ll be back! I promise!”

go and getは「行って~をつかまえる」、 hold A offは「(敵など)を阻止する」、I’ll be backは「戻ってくる」という意味です。

『風の谷のナウシカ』にはas long asが出てきます。「谷までもてばいい 300まで上げて」というナウシカのセリフが英語版では「谷に着くまでエンジンが持ちこたえる限り、私は気にしない。加速しろ!」という意味のセリフに変わっています。itはエンジンのことです。

I don’t care, as long as it holds out until we get to the valley. Increase speed!

hold out=(最後まで)持ちこたえる; get to=~に着く; valley=谷; increase speed=加速する

除外・付言などの副詞節を導く接続詞

except (that) ~ということ以外には

「~ということ以外には」という意味でexcept thatを使います。thatは省略してかまいません。

【例文】The exam went pretty well, except that I misread the final question.

「試験はかなりうまくいったが、最後の問題を読み違えた。」

as 〔付言〕

本文に追加情報を付け足すことを「付言」と言います。英語ではasを用います。

【例文】Diversity in the world is a basic characteristic of human society, and also the key condition for a lively and dynamic world as we see today.

「世界の多様性は、人間社会の基本的な特徴であるとともに、私たちが今日見ているような生き生きとした活力ある世界のための重要な条件でもある。」

ここでas we see todayが「私たちがこんにち見ているような」と訳されています。