英文法

There is構文をアニメ例文でマスターしよう

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象とした記事です。 テキストは旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』を使用。

3F <There is…>構文 (pp.13-15)

There is構文の3つの注意事項

「どこそこにAがある[いる]」という意味を、英語ではThere+be動詞+A…という形で表します。Aが主語に当たります。Thereは形式的に置かれているだけなので特に意味はありません。There is構文は以下の3点に気をつけてください。

原則的にThere is構文は主語が不特定の人・モノを表わすときに使う

There is構文は不特定の人やモノを表わすときに使います。例えば、空に太陽が見えたからといって、There is the sun in the sky. とは言いません。太陽は不特定多数のモノのひとつではないからです。この場合、The sun is in the sky. と表現します。「テーブルの上に本がある。」はThere is a book on the table. もしくは There are some books on the table. となりますが、探していた本だと「通常は」 The book is on the table. と表現します。ここで「通常は」に気をつけてください。何か探しているもの見つけた時に「ほら、そこにあるよ」と相手に伝える時には特定のモノにもかかわらずThere is構文を使うことができます。There is the book on the table! と言ってよいわけです。There is a book on…だと「~に本がある」がThere is the book on…だと「ほらほら~に本があるよ」という強調のニュアンスが生まれます。『実践ロイヤル英文法』は特定の人・モノを表わすときにThere is構文が使われるケースの説明がないので注意してください。

be動詞の数や人称は主語のAの数や人称に一致する

肯定文では、Aが単数の時は
There is…
There was…
There has been…
Aが複数の時は
There are…
There were…
There have been…
となります。

疑問文だと
Is there…?
Was there…?
Has there been
Are there…?
Were there…?
Have there been…?
となります。

canやmustなどの助動詞がつくと、その後にくる動詞は原形になるので単数と複数の区別もなくなります。
There can be…
There must be…

There is構文はbe動詞以外にexistやstandなどの存在や生起を表わす動詞が使われることがある

『実践ロイヤル英文法』にはThere is構文に使えるbe動詞以外の動詞としてarise (起こる), come (来る), exist (存在する), happen (起こる), live (住んでいる), follow (後に起こる), remain (残っている), stand (ある)が出ていますが、文語調で古臭いニュアンスがあるのでこれらの動詞を使って話したり、書いたりすることができなくてかまいません。英文を読んでいるときに出てきたら戸惑わないように、こういうものもあると理解しておく程度で十分です。

以下、主語の違いに注目してThere is構文の例文をいくつか見てみます。

現在形の単数形: There is…/There’s…単数名詞

『天空の城ラピュタ』で「ママ、だめだ、吸い込まれる」と泣き言をいう息子に対してドーラが「男が簡単にあきらめんじゃないよ」と言います。

“Mom, it’s no use! We’ll be sucked in!”
“If there’s one thing I can’t stand, it’s a quitter!”

It’s no useは「役に立たない、無駄だ」、be sucked inは「(嵐に)飲み込まれる」、can’t standは「~には我慢ならない」quitterは「簡単にあきらめる人」を意味します。直訳すると「もし自分が我慢できないことが一つあるとすれば、それは簡単にあきらめる人だ」となります。

ポルコがフィオとピッコロを見比べて、ピッコロに「似てねえな。本当にじいさんの孫なのか?」と言います。

“Well, there’s no resemblance. Are you sure that girl’s your granddaughter, Piccolo?

resemblanceは「似ていること、類似」、Are you sure…?は「~ということを確信しているか?」、granddaughterは「孫娘」という意味です。似ていることがあれば There are some resemblance. と言うべきところを、まったく似ていないので There are no resemblance. と言っています。

『千と千尋の神隠し』の最初の場面です。後部座席に寝っ転がっている千尋に対して、車を運転している父親が「ほら、あれが小学校だよ。千尋、新しい学校だよ。 」と声をかけます。母親も「結構きれいな学校じゃない。 」と言うと、しぶしぶ起き上がった千尋が「前の方がいいもん。 」とつぶやきます

“Look, Chihiro, there’s your new school. Looks great, doesn’t it?”
“It doesn’t look so bad.”
“It’s gonna stink. I liked my old school.”

It looks…は「~のように見える」という意味の第2文型の文ですが、日常会話ではよくItが省略されます[264A]。gonnaはアメリカ人が日常会話でよく使う表現です。be going toをbe gonnaと言います。stinkは「どうしようもない」という意味。doesn’t it?は付加疑問です[8C]。

ここで千尋のお父さんは特定のモノのyour new schoolを見つけた時にThere is構文を使っていることに注意してください。

現在形の複数形: There are…/There’re…複数名詞

『涼宮ハルヒの憂鬱』で朝倉に襲われるキョン。動けると長門に言うと、朝倉のプログラムには欠陥があると朝倉に告げます。

“Wait, huh? I can move! Nagato?” “There are flaws in your program. Your data-shutdown and spatial blockades are faulty.”

flawは「欠陥」、shutdownは「活動停止」、spatialは「空間の」、faultyは「欠陥のある」。欠陥は複数あるからThere are flaws…となっています。

過去形の単数形: There was…単数名詞

I found there was only one way to look thin: hang out with fat people.

「やせて見えるための唯一の方法を私は見つけた。太った人とつるむことだ。」

過去形の複数形: There were…複数名詞

I was only one little person in that big crowded stadium filled with people, and believe me, there were so many people there, but it was just a handful of the entire population.

小学六年生の時にハルヒは親に連れられて野球場に行きます。最初、球場内にいる人の多さにびっくりしますが、これらの人たちが日本全体からすればほんの一部に過ぎないということに気づき愕然とします。上の英文は「私なんてあの球場にいた人ごみのなかのたった一人でしかなくて、あれだけたくさんに思えた球場の人たちも実は一掴みでしかないんだって…ね。」というセリフを英訳したものです。crowdedは「混雑した」、stadiumは「野球場」、filled withは「~でいっぱいの」、a handful ofは「一握りの」、the entire populationは「全人口」という意味です。

疑問文: Is there…?など

ナウシカが王蟲をなだめます。

Ohmu… I’m not gonna hurt you. Don’t be frightened. I’m not your enemy. I’m so sorry. Is there any way you can forgive us?

be gonnaはbe going toの口語形です。be frightenedは「怖がる」、enemyは「敵」、wayは「方法」、forgiveは「~を許す」という意味です。主語が単数の疑問文なのでIs there….? という形の文になっています。

助動詞が加わる形: There can be…など

助動詞の後は動詞の原形が続くので、主語が単数であろうが複数であろうが、助動詞が加わったThere is構文では「There+助動詞+be動詞」の形を取ります。There can be no… や There cannot be… で「~にはなりえない」という意味になります。

There can be no liberty unless there is economic liberty. ─Margaret Thatcher
(「経済的自由がなければ自由はありえない。」マーガレット・サッチャー)

there must be…は「~があるはずだ」、「~があるにちがいない」という意味になります。以下は風の谷を突然攻撃してきたトルメキア人に対してユパ様が言った言葉です。be toは「~する予定である」、make warは「開戦する」、fittingは「適切な、ふさわしい」、reasonは「理由」、rightは「正しい」、messengerは「使者」、grievanceは「不当な扱いに対する不平」。

If you are here to make war, there must be a fitting reason, and it’s only right to first send a messenger to announce your grievances.

完了形: There has been…など

現在完了のThere is構文は主語が単数の時はThere has been…、複数の時はThere have been…になります。There hasはThere’sに省略されることがあります。「パズー君、君を誤解していた。許してくれたまえ。君がこの方を海賊から守るために奮戦してくれたとは知らなかったんだ。」とムスカがパズーに話しかけます。

Pazu, I’m so so sorry. There’s been a grave misunderstanding. We had no idea how nobly you fought to protect our little Sheeta from those awful pirates.

graveはseriously bad、have no ideaは「まったくわからない」、noblyは「立派に」、foughtは「戦う」という意味のfightの過去形、protectは「~を守る」、awfulは「ひどい terrible」、pirateは「海賊」という意味です。

be動詞以外の動詞が使われる形: There exists…など

かなり文語調なのでこの形はこういうものもあると理解する程度で十分です。意味もThere is…に置き換えて大体理解できます。

There exist limitless opportunities in every industry. Where there is an open mind, there will always be a frontier.

opportunity (機会)が複数形なのでThere existsではなくThere existとなっています。limitlessは「無限の」、industryは「産業」、open mindはそのまま「オープンマインド」、frontierは「フロンティア、未開拓分野」といういみです。existは存在するという意味ですがThere exist…はThere is…に置き換えて理解しようとしても特に問題はありません。

Is that supposed to be funny? There stood before me this amazingly beautiful girl.

涼宮ハルヒがクラスの自己紹介で「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に、宇宙人 、未来人、異世界人、超能力者が居たら、あたしの所に来なさい。以上」と発言します。キョンはつぶやきます。「これ、笑うとこ?偉い美人がそこにいた。」と。この箇所の英訳です。be supposed toは「~することになっている」、funnyは「おかしい」、stoodはstandの過去形、amazinglyはsuprisinglyの強意形です。There stood…はThere was…よりもまさしく目の前にいるという感じの印象を生み出します。