英文法

第4文型をとる22の動詞

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象とした記事です。 テキストは旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』を使用。

3D 第4文型 (pp.10-11)

第4文型 S+V+O+O│目的語を2つ取る動詞の形

第3文型では主語と動詞の後に目的語がきます。日本語では「わたし、好きなんだ」でオーケーですが、英語ではI like…となると次に必ず「誰を好きなのか」説明する必要が出ます。「目的語」とは他動詞の動作や行為の対象となる語句のことです。

「私は彼が好きだ」はI like him.
「私は彼を愛している」はI love him.
「私は彼を憎んでいる」はI hate him.

このように第3文型の形をとる動詞の後には必ず目的語がきます。第3文型と目的語については以下の記事を再度ご確認ください

第2文型をとる19の動詞※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象とした記事です。 テキストは旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』を使用。 3 ...

第3文型をとる動詞の中には目的語を2つ続けることのできる動詞があります。それが第4文型の動詞です。第4文型は「~に~をする」という形で目的語が2つ続きます。O1(~に)は間接目的語、O2(~を)は直接目的語と言います。例えば、I gave this book to her. だと「私はこの本をあげた」という第3文型に修飾語のto herを加えた形になっていますが、giveは第4文型で表現できるので I gave her this book.と言い換えることができます。第4文型の文を第3文型の文を変える場合、toが続く場合とforが続く場合があります。toは「到達点(~に)」、forは「受益者(~のために)」を示しています。toが続く場合が圧倒的に多いので、第4文型の動詞はまず第3文型にすると「V + O + for O」の形になる動詞を覚え、残りはtoを取る形に書き換えられる第4文型動詞ととりあえず覚えましょう。第4文型動詞は第4文型で表現する方がシンプルなので第4文型で表現することが好まれますが、直接目的語が代名詞の場合は第4文型ではなく第3文型で表現します(I gave him it. → I gave it to him.)。また間接目的語が長い場合は第3文型で表現することが好まれます

第3文型「S+V+O+for A」に書き換え可能な第4文型の動詞

get AにBを与える

“Uh, hello. Are you Kamajii?” “Eh? Huh?” “Haku told me to come here and ask you for work. Could you get me a job, please?”

千尋がハクに言われた通り、釜爺に会いに行きます。「あの…、すいません。」「ん?…ん、んん…?」「あの、ハクという人に言われてきました。ここで働かせてください。Could you get a job for me, please? と書き換えることができます。

leave AにBを残す、

“Here. the postman left us your telegram.” “A telegram? What should I do with it, Granny? Dad won’t be home till this evening.”

サツキの家に届いた電報をカンタが届けに来ます。「電報。留守だからあずかった。」「私ん家?おばあちゃん。お父さん、夕方まで帰らないの。」。telegramは「電報」。The postman left your telegram for us. と書き換え可能。leaveはtoをとる第3文型の文に変えることもできますが、その場合は「AをBに残して死ぬ」という意味になります。

buy AにBを買う

“Daddy bought you a rose for your birthday. Don’t you remember?” “Yeah, one. Just one rose isn’t a bouquet.”
母: あら。この前のお誕生日にバラの花をもらったじゃない?
千尋: 一本ね、一本じゃ花束って言えないわ。

Daddy bought a rose for you for your birthday. と書き換え可能ですが、forが2つ続くのは不格好なので第4文型の文の方が望ましいです。

call AにBを呼ぶ

I had a flight at 8am and hotel called me a taxi.

have a flightは「飛行機に乗る」という意味です。…called a taxi for meと書き換え可能。

make AにBを作る

“Night, Mama, Papa.” “She looks so worn-out. Should I make us some tea?”

『仮ぐらしのアリエッティ』でアリエッティが「お休みなさい」と言うと、母親のホミリーが、アリエッティが疲れ切っている(worn-out)ように見えるので、お茶を入れようかと言ってきます。Should I make some tea for us? と言ってもよいです。

do AにBをする

If you’d like to do me one more favor, you could run off and find me a place to stay. I seem to have become quite cunning in my old age.

ソフィーがカブ頭に言います。「今夜泊まるうちも連れてきてくれるといいんだけどねえ。」するとカブ頭はまたどこかに行き、ソフィーはつぶやきます。「年を取ると悪知恵がつくみたい」。do me a favorは「1つお願いがある」という意味の定番のフレーズです。run offは「走り去る」、find A Bは「AにBを見つける」、cunningは「悪賢い」という意味です。日本語のカンニングは和製英語です。試験で不正行為をする行為はcunningではなくcheatingと言います。do me one more favorはdo one more favor for meと言い換えることができます。

第3文型「S+V+O+to A」に書き換え可能な第4文型の動詞

give AにBを与える

“No test flights. I’m getting out of here today.” “That’s ridiculous! I refuse to give you the plane without testing it.”

ポルコとフィオの会話です。「テストは抜きだ。すぐ飛ばなきゃならねえ。」「バカなこと言わないで。テストもしないで引き渡せやしないわ。」get out of hereは「ここから抜け出す」、refuse toは「~するのを断る」の意。give you the plane…はgive the plane to you…に変えることができます。

show AにBを見せる

“That’s okay. I’m just happy you made it home.” “It wasn’t a total loss. Arrietty, why don’t you show your mother your first borrowing?”

『仮ぐらしのアリエッティ』でのホミリーとポッドの会話です。アリエッティとポッドが「借り(狩り)」から無事に戻ってきただけでうれしいとホミリーが言ったことに対して、「丸損」(total loss)ではないとポッドが返答しています。make it homeは「家にたどりつく」という意味です。Why don’t you show your mother your first borrowing? はWhy don’t you show your first borrowing to your mother?と書き換え可能。

hand AにBを手渡す

Hand me two slices of that bacon and six more of those eggs.”
「あとベーコン二切れに、卵を六個ちょうだい。」

Hand me two slices of…をHand two slices of… to meと書き換えることは可能ですが、それでは間接目的語が長くなりすぎるので第4文型で表現する方が望ましいです。

lend AにBを貸す

A bank is a place where they lend you an umbrella in fair weather and ask for it back when it begins to rain. ─Robert Frost
「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨が降り出すと傘を返せと言い出すところだ。」(ロバート・フロスト)

銀行は会社が好調な時には喜んでお金を貸してくれるが、赤字でお金が一番必要な時に貸した金を返せと言ってくる、と詩人のロバート・フロストは風刺しています。lend an umbrella to you in fair weather…と書き換えることができます。

sell AにBを売る

She and I became very close and everyday we’d meet at the cafe to see if the Baroness had returned. Louise pleaded with the cafe owner to sell me the Baron.

『耳を澄ませば』でおじいさんの西司朗がネコの男爵(the Baron)について雫に語っています。かなり意訳されていて日本語版でないセリフです。司朗はドイツ人の女性と毎日、修理中の貴婦人のネコ(the Baroness)が戻ってきていないか確かめにカフェに行きます。Louiseはそのドイツ人女性の名前ですが、司朗は貴婦人のネコをLouiseと呼んでいたそうです。sell me the Baronはsell the Baron to meと言えます。

send AにBを送る

Wow, Sen. You got a really good one. Clip this on, then let go. It goes straight to Kamajii, then he sends us our water.

「リン へぇーずいぶんいいのくれたじゃん。これがさ、釜爺のとこへ行くんだ。混んでないからすぐ来るよきっと。これを引けばお湯が出る。やってみな。」
clip A onは「Aをクリップで留める」、let goは「(つかんでいる物を)放す」、go straight toは「~に直行する」という意味。send us our waterはsend our water to usと言うこともできます。

teach AにBを教える

Teach a parrot the terms “supply and demand” and you’ve got an economist. ─Thomas Carlyle
「オウムに”供給と需要”という言葉を教えたら、経済学者ができあがる」(トーマス・カーライル)

経済学者はオウムのようにいつも「需要」と「供給」という言葉を使うことを風刺しています。Teach the terms “supply and demand” to a parrot…と言い換えることができます。

throw AにBを投げる

“Shizuku! Can you throw me my bag?” “Sugimura.” “It’s that blue one on the bench over there.”
「俺のバッグ取ってくれる?」「杉村!」「ねー、そこの青いスポーツバッグ。」

中学校の運動場で野球の練習をしている杉村が雫に自分のスポーツバックを運動場内に投げ入れてと言っています。Can you throw my bag to me? と第3文型にして言うこともできます。

write AにBを書く

I talked to Sugimura, and he’s friends with the guy who wrote me that letter, so he tried to convince me to go out with his friend.

雫の親友の夕子が夕子が好きな杉村の友達からラブレターをもらったエピソードです。「杉村が友達に頼まれて、あの手紙の返事くれって。ウウッ…」が英語版では杉村が夕子にその友達とデートするよう説得しようとしてきたという内容に変わっています。convince A to doは「Aに~するよう説得する」、go out with Aは「Aとデートする」の意。the guy who wrote me that letterはthe guy who wrote that letter to meと言い換え可能。

直接目的語が「疑問詞+to不定詞」や、that, why, whether, ifなどの名詞節の場合

第4文型では直接目的語が「疑問詞+to不定詞」やthat, whether, why, ifなどの名詞節が来ることがあります。 ここではthat節が直接目的語になる例を紹介します。 「節」が何かわからない人は以下の記事を再度お読みください。

tell Aに~ということを言う

I’m going along as your hostage. See, that way all my relatives can tell the police they had no choice but to help you.

「私はポルコの人質になるの。それで工場のみんなは仕方なく協力したことにすれば当局に言い訳がたつでしょう。」
フィオのセリフです。go alongは「同行する」、asは「~として」、hostageは「人質」、See, that way…は「わかる?そうすることで…」、relativeは「親族」、have no choice but to doは「~せざるを得ない」の意。ここではtell the police that they had no…のthatが省略されています。

assure Aに~ということを保証する

I know it’s kind of rude, but I did some checking up on you. I hope you don’t mind it. I assure you that you are an ordinary human.

『涼宮ハルヒの憂鬱』での古泉のキョンに対する発言です。「失礼ながらあなたについていろいろ調べさせてもらいましたが。保証します。あなたは普通の人間です。」
rudeは「粗雑な」、check up on Aは「Aを点検する」、don’t mindは「~を気にしない」、ordinary humanは「普通の人」の意。

remind Aに~ということを思い出させる

Your crystal should remind us that we come from the earth and to the earth we must return.
ポムじいさんのセリフです。「ましてその石は人の手が作り出したもの・・・。・・・その・・気になってのぉ・・・。」が英語版では全く違ったセリフになっています。「お前らの水晶は、我々が土から来て、また土に戻らなければならないことを思い出させる」という意味になっています。…and we must return to the earthの語順が変わりto the earthが先に来ていることにも注意。

pay AにBを支払う

Pay her what we agreed on.” “Oh, no, I couldn’t.” “Please accept it. This was all my fault.”
「魔女さんにお礼をお渡しして。」「奥さま!」「そうさせてちょうだい。あなたのせいではないんだから。」
agree on Aは「Aについて同意する」、acceptは「~を受け取る」、be all my faultは「すべて私のせいだ」の意。この文では直接目的語がwhat we agreed onという名詞節になっています。

第3文型に書き換えることができない第4文型の動詞

第4文型の中にはtoやforが続く第3文型に変えることのできない動詞があります。割と盲点になっているのでそのような動詞も確実に習得してください。

cost AにB(お金・費用・労力など)がかかる

It costs you a lot of money to hire a real maid at home.

「NHKにようこそ!」というアニメに出てきたセリフです。「実際に家でメイドを野党にはかなりのお金がかかります」の英訳です。It costs a lot of money for (もしくはto) you. と言い換えることはできません。

envy AのBをうらやむ

I envy you your beauty.

「私はあなたの美貌がうらやましい」という意味ですが、I envy your beauty. の方がシンプルでわかりやすいです。

save AにBを省かせる

That will save me 20,000 yen.

「それで2万円浮く。」 この意味でsave A Bはsave B for Aにしてsave 20,000 yen for meと言い換えることができそうですが、できません。しかし、「AにBをとっておく」という意味だとsave A B=save B for Aに書き換えることができます。

My grandfather saved me two million yen.⇒My grandfather saved two million yen for me.