英文法

修辞疑問のアニメ例文

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象とした記事です。

受講生は『表現のための実践ロイヤル英文法』
8C(3) 修辞疑問 (pp.26-27)
を忘れずに読んでください。

修辞疑問とは何か?

修辞疑問とは、疑問文の形をしているにもかかわらず、相手に何かを訪ねているのではなく、自分が言いたいことを相手に納得させるために反語的に疑問文で言う言い方のことです。肯定形の修辞疑問では否定の意味に、否定形の修辞疑問では肯定の意味になります。 通常の疑問文と修辞疑問文は形が同じなので、どちらかは文脈で判断しないといけません。 Who like Izumi Pinko? だと疑問文では「誰が泉ピン子を好きですか?」、修辞疑問文では「どこのどいつが泉ピン子を好きだって?」→「泉ピン子を好きな人なんていないよ」という意味になります(ちなみに私は泉ピン子を好きでも嫌いでもありません)。Who doesn’t like sushi? だと疑問文では「誰が寿司を嫌いなんですか?」、修辞疑問文では「どこのどいつが寿司を嫌いだって?」→「寿司を嫌いな人なんていないよ。」という意味になります。

以下、いくつか例文を見てみます。

否定の意味を表わす肯定の修辞疑問文

And my seat just happens to be in front of her. I mean, can you blame me for wanting to exploit the seating arrangements so I could, um, get to know her better?

『涼宮ハルヒの憂鬱』での場面です。教室でキョンのすぐ前には美少女のハルヒが座っています。このラッキーな席順を利用して彼女に話しかけてもいいじゃないか、そんな自分を誰が責めることができようか、とキョンはつぶやいています。 Can you blame me…?は 肯定の形の修辞疑問なので 「私を責めることはできますか」ではなく「誰も私を責めることができない」という意味になります。

happen to=たまたま~だ
in front of=~の前の
I mean=つまり、いやその、ええと
blame A for B=AのBを責める
exploit=~を(不当に)利用する
seating arrangement=席順
get to know A better=Aを一層知るようになる

『風の谷のナウシカ』でユパ様やナウシカが戻ってきた場面です。

“Sorry, Mito. We’d rather have the ohmu shells. And I think the princess should explore all she wants.” “I agree. Who else would rescue me when I’m in trouble?

would ratherは「むしろ~したい、~する方がよい」、ohmu shellは「王蟲の殻」、exploreは「~を探求する」、all she wantsは「彼女が望むすべて」、agreeは「同意する」、be in troubleは「困難な状態にある」という意味です。Who else…?は「ほかに誰が~であろうか?」という修辞疑問でよく使われる表現です。ここでは「ほかに誰が自分を助けることができようか」→「誰もいない」という意味になっています。

肯定の意味を表わす否定の修辞疑問文

アリエッティが父親ポッドと人の家に盗みに行くと(借りに行くと)素敵なドレッサーを見つけます。

Oh, but it’s so perfect for us. Don’t you think Mother would absolutely love that dresser over there?”

ここでのDon’t you think…?は「あなたは~を思いませんか?」ではなく修辞疑問の「思わないわけないだろう」 という意味になります。absolutelyは「絶対に」、over thereは「あそこに」という意味です。ちなみに英語のdresserは日本語の「ドレッサー」と意味が異なります。この点については以下の記事をお読みください。