英文法

関係副詞│ 関係代名詞との違いに注目

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象としたサブノートです。 テキストは旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』を使用。「第12章 関係詞」の「第2節 関係副詞」(pp.279-283)を熟読してください。

関係副詞とは何か

関係詞には関係代名詞と関係副詞があります。関係代名詞は関係詞節で主語・目的語・補語といった名詞の役割を果たします。

関係副詞は関係詞節で副詞の役割を果たします。例えば、
This is a school. I worked at this school last year.
を関係代名詞を使って1つの文にすると
This is the school at which I worked last year.
になりますが、関係副詞を使って1つの文にすることもできます。その場合、
This is the school where I worked last year.
となります。

関係副詞には先行詞が時を表わすwhen、場所表わすwhere、理由を表わすwhy、方法を表わすhow、これら4つの代用のthatの5つがあります。また関係副詞にも関係代名詞と同じように制限用法と非制限用法があります。先行詞と関係副詞の間にコンマがつくのが非制限用法です。

関係副詞whenの用法

先行詞が時を表わす語のときはwhenを用います。

【例文】I admit there have been times when I have made a statement that was incorrect.

「私が間違った発言をしたことがあることは認めます。」whenの先行詞はtimesです。関係副詞のwhenはよく省略されます。時計を見たいと言った雫に聖司がこう言います。「3年がかりでさ。月島が弁当忘れた日にできたんだよ。」

“It took Grandpa three years to fix it. He finished it the day you left your lunch here.

take A ~years to doは「Aが~するのに~年かかる」を意味します。この文ではHe finished it the day when you left…の関係副詞whenが省略されています。

関係副詞whereの用法

先行詞が場所を表わす語のときはwhereを用います。関係代名詞に置き換えるとwhereがat whichもしくはin whichになることが多いです。先行詞が場所を表わしていない場合にwhereが使われることも多いことに注意してください。『実践ロイヤル英文法』には「この例のように、くだけた言い方では、点(point)、場合(case)、状況(situation)など、「場所」でないのに、whereを関係副詞として用いているのを目にすることがあるが、表現として正確さが欠けており、勧められる言い方ではない。」(pp.280-1)と書かれていますが、私はそんなことはないと思います。この用法はアカデミックライティングでもよく用いられており、英文を読んでいるとかなり頻繁に出てきます。

場所の先行詞がある場合

【例文】Hollywood is a place where the stars twinkle until they wrinkle. ─Victor Mature

「ハリウッドはスターがしわができるまで輝いていられる場所である。」 ヴィクター・マチュアは有名な俳優です。twinkle (輝く、きらめく)とwrinkle (しわを作る)をかけています。関係副詞whereの先行詞はa place (場所)です。

先行詞が場所以外の場合

フィオがポルコにキスをしようかと言い、続けて「ほら、カエルになった王子様がお姫様のキスで人間に戻るって話あるじゃない。」という場面。ここで関係副詞whereが使われていますが、その先行詞は場所とは関係ないthe fairy taleです。

You’ve heard of the fairy tale where the girl kisses the frog, and it turns him back into a handsome prince?

hear of=~を聞いたことがある; fairy tale=おとぎ話
turn A back into B=Aを元に戻してBにする

関係副詞whereの場所以外の先行詞としてよく出てくるのがsituationとpointです。

【例文】You can’t stay married in a situation where you are afraid to go to sleep in case your wife might cut your throat. ─Mike Tyson

a situation(状況)が関係副詞whereの先行詞になっています。「妻が自分の喉を切るかもしれないので眠るのが怖くなる状況では結婚したままでいられない。」 マイク・タイソンの言葉ですが、すごい夫婦げんかでもしたんでしょうかね? in caseは「万が一に備えて、~するかもしれないので」という意味の接続詞です。

【例文】We may get to the point where the only way of saving the world will be for industrial civilization to collapse. ─Maurice Strong

モーリス・ストロングはカナダの環境問題専門家です。the point(点)が関係副詞whereの先行詞になっています。「世界を救う唯一の方法は産業文明の崩壊に行き着くかもしれない。」

先行詞が省略されている場合

制限用法の関係副詞whereの先行詞がplaceの場合、先行詞を省略することができます。

We have to go all the way to the top floor. That’s where Yubaba lives.

go all the way to A=わざわざAへ行く; the top floor=最上階

これはリンの「湯婆婆は建物のてっぺんのその奥にいるんだ。」の英訳ですかね。「最上階」は一つしかないものだからa top floorではなくthe top floorになります。That is the place where Yubaba lives. のthe placeが省略された形です。

関係副詞whereが省略されている場合

先行詞ではなく関係副詞のwhereが省略されることもあります。キキが「見て、海に浮かぶ町よ」というセリフ。

Wow! This is just the kind of place I’ve always imagined.

英語版では「わあ! ここは私がいつも想像していたような場所だわ。 」という意味のセリフになっていますが、 This is just the kind of place where I’ve always imagined. のwhereが省略されています。この文で先行詞のplaceの側を省略すると文がおかしくなります。

非制限用法の関係副詞where

関係副詞whereは非制限用法がよく用いられます。

【例文】We later moved to Rome, where I am presently living. ─Grazia Deledda

「私たちは後にローマに引っ越して、今はそこに住んでいます。 」 関係副詞whereの先行詞はRomeですが、ここで制限用法を用いてRome where I am presently livingとすると「ローマが複数あり話し手が言及しているローマとは私たちが今住んでいるローマのことだ」という意味になってしまいます。ローマは一つしかないのでこれではおかしくなります。

関係副詞whyの用法

関係副詞のwhyは先行詞がthe reasonもしくはa reasonで「~する理由」という意味の節を作ります。関係副詞whyは非制限用法では用いられません(つまり、the reason, why…という風には絶対なりません)。通常はthe reason why…という形をとりますが、the reasonが省略されることもあれば、whyが省略されることもあります。

the reason why…

【例文】The reason why men enter into society is the preservation of their property. ─John Locke

「人が社会に参加するのは、自分の財産を保全するためである。」 ジョン・ロックは有名な社会思想家です。

the reason why…のthe reasonが省略

ハクがなぜ湯婆婆の弟子になったのか? 湯婆婆の姉の銭婆が千に尋ねます。

Do you know why he became my sister’s apprentice?

apprenticeは「徒弟、奉公人」を意味します。ここではDo you know the reason why he became…のthe reasonが省略されています。

『となりのトトロ』の病院での場面。お母さんが「ごめんなさい。ただの風邪なのに病院が電報を打ったりしたから。」と言います。

I don’t know why the hospital sent a telegram. It’s just a cold.

I don’t know the reason why the hospital sent a telegram. のthe reasonが省略されています。

ソフィーもthe reason省略して関係副詞を使っています。「お言葉ですが!ハウルが何故ここへ来たがらないのか、分かりました。」

That is enough! Now I understand why Howl was so concerned about coming at to see you.

be concerned aboutはbe worried about (~について心配している)と同義語、come to seeは「会いに来る」という意味です。Now I understand the reason why Howl was…のthe reasonが省略されています。

the reason why…のwhyが省略

関係副詞whyは先行詞のthe reasonを省略することがあります。

ユパがナウシカに「ああそうそう。こいつのことを忘れていた。」という場面。英語版では「こいつのせいで王蟲とやっかいなことになったのだ。」という意味に変わっています。

get in trouble with A=Aとやっかいな事になる; the ohmu=王蟲

He’s the reason why I got in trouble…のwhyが省略されています。

関係副詞howの用法

関係副詞のhowは「~するやり方」という意味になるのでthe way how…となりそうですが、この形をとることはなく常に先行詞が省略されます。関係副詞howはほとんどの場合、This is how…もしくはThat is how…の形で表現されます。

【例文】There is a crack in everything. That’s how the light gets in. ─Leonard Cohen

「すべてに割れ目がある。そうして光が入り込むのだ。」 This is how…は「このようにして…」、That is how…は「そのようにして」と訳することが多いのです。