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【2分でわかる】可算名詞と不可算名詞の違い

名詞には数えられるものと数えられないものがあります。「犬」は数えられるのでa dogやdogsと言います。「情報」という意味のinformationは数えられないのでan informationやinformationsとは言えません。前者を可算名詞、後者を不可算名詞と言います。

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名詞には数えられるものと数えられないものがあります。「犬」は数えられるのでa dogdogsと言います。「情報」という意味のinformationは数えられないのでan informationやinformationsとは言えません。前者を可算名詞(countable noun)、後者を不可算名詞(uncountable noun)と言います(加算名詞、不加算名詞ではないですよ)。ただし、同じ名詞が意味によって数えられたり、数えられなくなることがよくあるので、「この単語は可算名詞である(もしくは不可算名詞である)」とは必ずしも言えません。そうではなく、「この名詞はこの用法では数えられる(もしくは数えられない)」という風に考えるのがよいです。

目次

可算名詞

数えられる名詞は、単数形と複数形があり、単数で定冠詞のtheがつかないときは、必ず不定冠詞のaもしくはanをつけます。

an apple, a banana, a grape, a melon, an orange,

複数ある場合は複数変化をします。

apples, bananas, grapes, melons, oranges

また、複数の場合、twoやfourなどの数詞をつけたり、manyやfewなどの不定の数を表す語をつけることができます。

two apples, four bananas, many grapes, few melons

不可算名詞

「情報」という意味のinformationは数えられない名詞です。不可算名詞は数えられないので、不定冠詞のaもしくはanが前につくことなく(an information)、複数形の形をとることがなく(informations)、数詞が直接つくことがありません(two informations)。ただしtwo pieces of informationとは言えます。

何が数えられる名詞で何が数えられない名詞なのか? 理屈で説明できる場合も数多くありますが、ネイティブがどう使い分けをしているかは、感覚的には把握できないことも多々あります。informationは不可算名詞であることはすでに説明しました。では「証拠」という意味のevidenceは? 刑事が「証拠が3つ出てきたぞ」とか普通に言いそうですが、これも不可算名詞です。

どの名詞が数えられて、どの名詞が数えられないのか。英語屋さんがいろいろ理屈でその違いを説明することは可能かもしれませんが、結局は新出単語を目にする度に、その単語が可算・不可算のどちらで使われているか確認して、ひとつずつ名詞の単語の用法を習得するしかありません。以下、アニメに出てきた不可算名詞をいくつか例に出すので、なぜこれらの単語が不可算扱いなのか自分でもじっくり考えてみてください。

wake up=起きる

キキ: This isn’t dust on the floor, you know. It’s flour.
ジジ: If you wake up tomorrow and find a white cat, it’s me.
dust=ちり、ほこり; floor=床; flour=小麦粉

ジジの「粉だらけだね。ぼく、あしたになると白猫になってると思うよ」というセリフの英訳です。「粉だらけだね」の箇所が英語版では、「これは床のほこりじゃないよ。小麦粉だよ。」というセリフに変わっています。

dustとflourは数えられません。皆さんの中で「ほこり」と「小麦粉」の数を数えたことのある人はいませんよね。それはもちろん数えようがないからです。

次はspaceという名詞です。フィオがいっしょに行くと言ってきかないのでポルコは機関銃を一基外そうとします。「いくら小さな尻でも機関銃の間は狭すぎだ。」

There’s not enough space in there, even with your tiny butt.
in there=そこに; even with=~でもってしても; tiny=ちっちゃな; butt=お尻

ここでのspaceは「スペース、空き場所」という意味ですが、spaceは基本、数えられない名詞扱いです。例えば、「広いスペース」、「狭いスペース」とは言えますが、フィオ1人が乗れるスペースがあったら「ワンスペース」、2人分のスペースがあったら「ツースペース」とは言えません。ただし、spaceが可算化されることもあります。「空き場所」に仕切りがあればいくつ「空き場所」があるか数えられることができるからです。例えば、駐車場で車が置ける場所にラインが引かれているため何台分のスペースがあるか数えることができます。だから、

There are three spaces in this parking lot. 
この駐車場には3台分の空きがある。

という表現が可能になります。

不可算名詞の可算化

不可算名詞のはずなのに、aやanがついたり、複数形になったりして可算名詞扱いになることがあります。その理由は個々で見ていかないといけませんが、一番よくあるのは、その名詞の中身を種類で分類することで種類として数えられるようになるためです。例えば、「月」は一つしかないので定冠詞のtheがついてthe moonと言いますが、「新月」、「三日月」、「満月」のように月の見え方で分類すると、それぞれaがついてa new moon, a crescent moon, a full moonと表現されます。

キキの「絶好の満月だって」というセリフがこのように英訳されています。

waterは数えられません。「太平洋の海水の量はペットボトル何本分」とは言えるかもしれませんが、それはペットボトルの数であって水の数ではありません。しかし、waterも「水の種類」として扱うと数えられるようになります。

The beautiful and historic town of Buxton is source of one of the purest natural mineral waters in the world.
美しい歴史的な町であるバクストンは、世界で最も純粋な天然鉱水の1つです。

不可算名詞のwaterが複数形になっています。数えられない名詞も名詞の前に形容詞がついて種類を問われるとこのように可算化されます。ここでは世界には天然鉱水がいくつもある(「数えてますね」)とイメージされているから数えられるわけです。

「感情」という意味の不可算名詞のemotionも形容詞がついてemotionが種類化されると数えられる名詞扱いになります。以下の例文は『涼宮ハルヒの憂鬱』でのハルヒの発言です。キョンに彼氏でも作ったらどうかと言われて、ハルヒはこう返答します。

Why do I care about “a man”? Romantic emotions are nothing but a passing phase, just a form of mental illness.
care about=~を気にかける; nothing but=~にすぎない; passing phase=つかの間の局面; mental illness=精神疾患

抽象名詞のemotionは通常は不可算名詞扱いだですが、形容詞がついて限定化されるとこのように可算名詞になります。「感情」にいくつかの種類があるとされるからです。

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