英文法

ジブリで習得する英語の感嘆文の用法

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象とした記事です。 テキストは旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』を使用。

8E 感嘆文 (p.28)

感嘆文とは何かに強い印象を受けて文字通り「感嘆」したときに使う表現です。疑問詞のHowかWhatで始まり、感嘆符 (exclamation mark) の!で終わります(!という表記は省略されることがよくあります)。Howを用いた感嘆文では「How+形容詞もしくは副詞+S+V…!」、Whatを用いた感嘆文では「What a+形容詞+名詞+S+V…!」の形を取りますがS+V…は省略されることが多いです。

How+形容詞[副詞]+S+V…!

『耳をすませば』での雫と夕子の会話です。夕子の好きな男性が野球部の杉村であることが雫にばれます。「杉村だったのかあ、夕子の好きな人って…」「どうしよう。分かっちゃったかもしれない。私、あんな…」

“So I guess Sugimura is the guy you like.” “How embarrassing. I ran off like a little girl.”

guessは「~を推測する」という意味ですが、I guessはI thinkとほぼ同義です。guyは「男性」、embarrassingは making you feel shy or ashamedという意味で「当惑させる」と訳されます。run offは走って今の場所から離れていくイメージ、つまり「走り去る」という意味です。How embarrassing.How embarrassing it is! のit isと!が省略された形と考えればよいでしょう。感嘆文なので本来は感嘆符の!をつけるべきですが、ここて夕子はテンションが下がって話しているので感嘆符がついていません。

同じく『耳をすませば』の場面です。雫が男の話をするのでみんながちゃかしています。メガネの女の子が「まあ、ロマンチックですこと。」と言うと、雫が「そうやって、からかってればいいでしょ。」とキレてしまいます。

How romantic! You are in love.” “Go ahead, make fun of me if you want to.”

be in loveは「恋している」、Go ahead. は「(話を)続けて」、make fun ofは「~をからかう」という意味です。if you want to do itのdo itが省略されている形です。How romantic!How romantic you are! もしくは How romantic it is! のどちらかの省略形と考えればよいでしょう。

What a+形容詞+名詞+S+V…!

『となりのトトロ』でサツキがカンタのおばあちゃんに 「サツキに… 妹のメイです。こんにちは。」 とあいさつすると、 「はい、こんにちは。賢そうな子だよぉ。」とおばあちゃんは言います。

“I’m Satsuki, and that’s Mei. Nice to meet you.” “Well, it’s nice to meet you too. What nice manners you have.

感嘆文のwhatは「What a (an)+形容詞…」となると習いますが、whatの次が複数形の時はこのように a (an)はつきません。whatの次が数えられない名詞の時もa (an)はつきません。mannersはもちろん「マナー」という意味です。

“Look there.” “What a cute cottage.” “That was my secret hideaway.”

ハウルとソフィーの会話です。「 ほら! 」「 まあーっ!ちっちゃな家! 」「 僕の大事な隠れ家さ。子供の頃の夏に、よくあそこでひとりで過ごしたんだ。 」cottageは「小屋」、hideawayは「隠れ家」という意味です

湯婆婆: フン。千尋というのかい?
千尋: はい。
湯婆婆: 贅沢な名だねぇ。

“So, your name’s Chihiro.” “Yes, ma’am.” “What a pretty name. And it belongs to me now.”

What a pretty name it is! の it is! が省略されています。belong toは「~に属している」という意味です。「贅沢な名だねえ」がちゃんと訳されていませんね。

What+名詞+S+V…!

どの英文法書を見ても、Whatの感嘆文では次に冠詞と形容詞と名詞が続くと説明されていますが、実は会話文では形容詞がつかないことがよくあります。名詞自体に驚きの意味が含まれると形容詞を加える必要がないからです。例えば、What a surprise! だと「ああ、びっくりした!」、What a coincidence! だと「すげえ偶然だなあ!」という意味になります。

『借りぐらしのアリエッティ』のセリフです。「このオーブンも本当に使えるのよ。」「素敵ですねえ。」「父の願いをかなえたかったわ。」

“You could bake real cookies.” “Some really little cookies.” “What a pity their dream never came true.

Dream comes true. で「夢が実現する」、pityは「残念なこと」という意味です。pityという名詞に感情が込められているので形容詞をつけ加える必要がありません。和文では願っているのは一人しかいない父だったのに、英文ではtheirという複数形になっています。つまり、複数いる「小人たち」の夢がかなわなかったという意味に変わっています。

祈願文のMay+S+V…!

キキが魔女の修行のために旅立ちます。「大丈夫。無事に行ったようだよ」というセリフが「うちの子が元気で安全な旅をしますように」という祈願の文に変わっています。

May our little baby be well and have a safe trip.”

「May+S+V…!」で「~でありますように」という祈願を意味する文になります。『実践ロイヤル英文法』には「極めて文語調」と書かれていますが、実際には会話文でもこのように使われます。