英文法

譲歩を表わす接続詞一覧

※『例文で英単語を4800語覚える』講座受講生を対象としたサブノートです。 テキストは旺文社の『表現のための実践ロイヤル英文法』を使用。「第11章 接続詞」の「120B 譲歩の副詞節を導く接続詞」(pp.251-4)を熟読してください。

「~だけれども」の意味を表わす接続詞には、although, though, albeit, as, even if, even though, when, while, whereas, whether ~ or…, 「no matter+疑問詞」などがあります。

althoughとthoughとalbeit

譲歩を表わす接続詞の一番の定番はalthoughです。thoughも同じ意味ですが、ライティングではalthoughの方がよく使われます。althoughは接続詞なのでalthoughが文中に置かれる位置に制約がありますが、thoughは接続詞だけでなく副詞としてでも使われるので文中や文末に置くことができます。例えば、I like baseball. I do not play it, though. (野球が好きだよ。自分でははしないけどね)のthoughは副詞なので、これを接続詞のalthoughに置き換えることはできません。although/thoughの同義語にalbeitという接続詞があります。非常に文語調で受験英語ではまず見かけることのない単語ですが、ライティングでは今でもよく使われます。

【例文】Although it is not true that all conservatives are stupid people, it is true that most stupid people are conservative.

「すべての保守派が愚かな人々であるというわけではないが、愚かな人々のほとんどが保守派であるというのは間違いない。」(ジョン・スチュアート・ミル) 。conservativeは「保守的な」という意味の形容詞としてよく使われますが、「保守的な人」という名詞の意味もあります。stupidは「愚かな」を意味します。

【例文】The true competitors, though, are the ones who always play to win.

「真の競争をする者は常に勝つためにプレイする人だ。」(トム・ブレイディ) 。ブレイディはNew England Patriotsの最強クオーターバックです。このthoughは副詞なので文中に使われています。

【例文】Reality is merely an illusion, albeit a very persistent one.

「現実は非常に持続的ではあるが、ただの幻想に過ぎない。」(アインシュタイン)。realityは「現実」、illusionは「幻想」、persistentは「持続的な、しつこく続く lasting for a long time」という意味です。

形容詞[副詞]+as+主語+動詞

「形容詞[副詞]+as+主語+動詞」で「~ではあるが」を意味します。かなり文語調なのでライティングで使えなくても構いません。英文を読んでいるときに出てきたら意味を理解できるようにはなりましょう。

【例文】Young as she is, she is so worldly. (彼女は若いけれども、とても世慣れている。)

Young as she isはAlthough she is youngと書き換えることができます。

even ifとeven though

「たとえ~であっても」の意味のeven ifとeven thoughはよく使われるのでしっかりますたーしてください。

サンが嘆きます。「よみがえってもここはもうシシ神の森じゃない!シシ神さまは死んでしまった」

Even if all the trees return, it won’t be his forest anymore. The Great Forest Spirit is dead now.

not …anymore=もはや~ではない; won’t=will not; forest=森

「シシ神様」がthe Great Forest Spiritと訳されています。「よみがえっても」は「たとえすべての木が戻っても」という意味で英訳されています。

もう一つeven ifが使われた例文を見てみます。ハクが千尋に「その人にここで働きたいと頼むんだ。断られても、粘るんだよ。」と言います。「その人」とは釜爺のことです。

Tell him you want to work here. Even if he refuses, you must insist.

refuse=断る; insist=~を強く主張する

「断られても」はeven if he refusesと訳されています。

even ifの代わりにeven thoughを使ってもかまいません。戦いに行くハウルにソフィーはこう言います。「そしたらハウルは行っちゃうの? あたし、ハウルの力になりたいの。あたしきれいでもないし、掃除くらいしかできないから……。」

So, you are going away? Please, Howl, I know I can be of help to you. Even though I’m not pretty, and all I’m good at is cleaning.

be of help to A=~の力になる
be good at=~が得意である; cleaning=掃除

字幕セリフのeven thoughは従属節にもかかわらず主節がありません。これは…help to youといった後に少し間があったためこのような表記になっただけです。正確には

Please, Howl, I know I can be of help to you, even though I’m not pretty, and all I’m good at is cleaning.

となります。

when, while, whereas

「~ではあるのに」という意味では通常whileもしくはwhereasを使いますが、whenがその意味になることがあります。

【例文】Why does she steal things when she could easily afford to buy them?

「彼女は買うお金の余裕があるのになぜ盗むのですか。」 ここでのwhenは「~する時」という意味でも文意は伝わりますが、ニュアンス的にはやはり「~なのに」の意味でしょう。

whileを使った例文です。『風の谷のナウシカ』でゴルがクシャナにこうつぶやきます。「多すぎる火は 何も生みやせん。火は森を一日で灰にする。水と風は百年かけて森を育てるんじゃ。」

Too much fire gives birth to nothing. Fire can reduce a forest to ashes in a day, while it takes the water and the wind 100 years to grow one anew.

reduce A to B=Aを粉々にしてBにする; forest=森; ashes=遺灰、廃墟; in a day=一日で
It takes A …years to do=Aが~するのに…年かかる; anew=新たに、再び

ここでのwhileは「~する間」ではなく、「~ではあるが」を意味します。

whenとwhileは「~ではあるが」という譲歩の意味だけでなく、「~の一方で」という対比の意味もあります。この区別はあいまいでわかりくいことが多く、下の例文のwhereasも譲歩、対比のどちらの意味にも取れます。ただし大半の人は対比の意味と理解するでしょう。

【例文】Courage is often lack of insight, whereas cowardice in many cases is based on good information.

「勇気はしばしば洞察力に欠けているが、臆病さは多くの場合良い情報に基づいている。 」

whether ~ or …

「~であろうと…あろうと」という意味では「whether ~ or …」構文を用います。

【例文】I detest racialism, because I regard it as a barbaric thing, whether it comes from a black man or a white man.  

「黒人からであろうと白人からであろうと野蛮なものだと思っているから、私は人種差別が大嫌いだ。」

no matter + 疑問詞

no matterの後に疑問詞がついた形は「たとえ~であろうとも」という意味になります。よく使われる構文なのでしっかり覚えてください。「no matter how…」は「どんなに~であろうとも」という意味になります。

シータ「どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ。」

No matter how many weapons you have, no matter how great your technology might be, the world cannot live without love.

weapon=兵器
great=偉大な
live=生き永らえる

多少意訳されて英語版では「どんなに多くの武器を持っていても、どんなに技術が優れていても、世界は愛なしでは生きられない。」という意味のセリフになっています。