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【コロンとセミコロンの使い方】 5つの意味を覚えて完璧マスター

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英語にはコロンとセミコロンという句読点があります。ピリオドを上下に並べたのがコロン、ピリオドとコンマを上下に並べたのがセミコロンです。

日本語でも単語の区切りでコロンとセミコロンが使われることがありますが、2つの違いはとくに意識されません。

西鉄 : 南海 : 近鉄 : 阪急 : ロッテ : 日本ハム

亀梨和也; 赤西仁; 田口淳之介; 田中聖; 上田竜也; 中丸雄一

しかし、英語ではコロンとセミコロンの用法はまったく異なります。今回は、この2つの句読点の用法を見てみます。

目次

コロンとセミコロンの違い

細かい用法について後で詳しく述べるので、コロンとセミコロンの基本的な違いをまず見てみましょう。コロンでは後の文は前の文の補足説明という主従関係が成立しています。例えば、以下の文:

I checked the humidity in this room: it was 42%.
この部屋の湿度を確認したところ、42%でした。

コロンの後の文は、この部屋の湿度が42%だったと補足説明しています。一方が主で、もう一方が従の関係なのでこの2つの文の順を逆にすることはできません。また、従であるコロンの後の文は省略しても文は成立しますが、コロンの前の文を省略することはできません。これに対し、セミコロンでは前後の文が対等な関係にあります。

Most people are awaiting Virtual Reality; I’m waiting virtuous reality. ─Eli Khamarov
ほとんどの人はバーチャルリアリティを待ち望んでいる。私は高潔な現実を待っている。

2つの文は対等な関係にあるので順序を逆にして、I’m waiting virtuous reality, but most people are awaiting Virtual Reality. ということが可能です。

コロン、セミコロン共にピリオドに置き換えることは文法上は可能ですが意味合いは変わります。

Suzu got angry. Alice left a house.

「広瀬すずは怒った。アリスは家を出た。」この2つの出来事は何か関係があるのかもしれませんが、関係がない別々の出来事かもしれません。これだけではどちらかはわかりません。

Suzu got angry; Alice left a house.

ここでセミコロンが用いられると、2つの出来事に関係があることが示唆されます。2人に何か嫌なことがあったのかもしれません。それですずちゃんは怒り、アリスは家を出たのかもしれません。セミコロンはこのように前後の文の関連性を示します。

Suzu got angry: Alice left a house.

コロンが用いられると後の文は前の文を補足的に説明します。「すずちゃんは怒った。なぜ? アリスが家を出てしまったからだ。」というニュアンスになります。

もうひとつ見てみます。

Mone got a call. Moka received a letter.

上白石萌音に電話があった。萌歌は手紙をもらった。この2つの出来事には関係があるのかもしれません。全く関係のない別々の出来事かもしれません。これだけではどちらかはまったく推測できません。

Mone got a call; Moka received a letter.

セミコロンが使われると、2つの出来事に関連性があることが示唆されます。2人は誰かからの連絡を待っていて、萌音は電話で、萌歌は手紙で連絡を受け取ったのでは? ということが推測されます。

Mone got a call: Moka received a letter.

コロンが使われると後の文は前の文の補足説明になります。「萌音に電話があった。どんな内容の電話だったのだろう。(それをコロン以下で説明 ) そうか、妹の萌歌が手紙をもらったという連絡があったんだな。」 このようなことが推測されます。

コロンとセミコロンの語感の違いがなんとなくわかったでしょうか? では、双方の用法を詳しく見てみましょう。

コロン :

付加説明

コロンは後の文が前の文の補足説明をします。文章を読んでいてコロンが出たら、そこで一息をついて、どういう説明があるか注目しましょう。 「すなわち」や「つまり」(namely; that is to say)という意味で理解しておくと分かりやすいです。 いくつか例を見ます。

We knew who would win the game: Pittsburgh Steelers.
誰が試合に勝つかわかっていた。ピッツバーグ・スティーラーズだ。

どのチームが試合に勝つかをコロンの後で示しています。

Two dangers constantly threaten the world: order and disorder.
2つの危険が絶えず世界を脅かしている。 秩序と無秩序だ。

ホール・ヴァレリーの言葉です。2つの危険があると前文で言って、それが何であるかをコロンの後で示しています。

The theory of Communism may be summed up in one sentence: Abolish all private property.
共産主義の理論は1つの文に要約できるだろう。すべての私有財産を廃止せよと。

1つの文が何であるかをコロンの後の文で述べています。

Let us now set forth one of the fundamental truths about marriage: the wife is in charge.
結婚についての根本的な真実を1つ言わせてくれ。仕切っているのは妻だ。

アメリカのコメディアンであるビル・コスビーの言葉です。根本的な真実の1つが何であるかをコロンの後の文で示しています。

コロンを使うと、関連する項目を列挙することができます。

Success to me is only two things: happiness and stability.
私にとって成功は幸せと安定の2つだけだ。

2つが何かを後の文で説明しています。

We have to change economic policy: create confidence, foster investment, restructure taxation, and reform the labor laws.
私たちは経済政策を変えなければなりません。すなわち、信頼を築き、投資を促進し、税制を再構築し、労働法を改革することです。

スペインの政治家、 マリアーノ・ラホイ・ブレイの言葉です。変えないといけない経済政策が何かを後の文で列挙しています。

I bought a lot of food at the supermarket: apples, tofu, chicken, and tomatoes.
私はスーパーでたくさんの食べ物を買いました。リンゴに豆腐に鶏肉にトマト。

スーパーで何を買ったかをコロンの後で列挙して説明しています。

このようにコロンは何かを列挙したいときによく使われます。最後の文は1つの文にして、 I bought a lot of food at the supermarket, such as apples, tofu, chicken, and tomatoes. と言うこともできますが、コロンを使う方が締まりのある文章になります。

引用

引用が続くときはコンマを使うことが多いですが、コロンを使うこともできます。特に、引用文が長いときはコロンを使うことが好まれます。ある指南書では引用文が7ワード未満ではコンマ、7ワード以上の場合はコロンを使えと指導しています。

She said in a voice dripping with contempt, “How interesting.”
彼女は軽蔑を含んだ声で「興味深いわ」と言った。

コロンではなくコンマを使った文です。

She shouted: “Get out of my life!”
彼女は「私にかまうな」と叫んだ。

引用文が5ワードなのでコロンを使うべきではありません。She shouted, “Get out of my life!” と書きましょう。

The teacher shouted: “I will not ask you again to sit down and be quiet.”
先生は「もう座って静かにしてくれとは言いません。」と叫んだ。

引用文は12ワードなのでコロンを使うことが勧められます。

また、引用が複数の文から成るときは短くてもコンマではなく、コロンを使うようにしてください。

My mother said: “Play hard. Work harder.”
母は「一生懸命遊びなさい。でも勉強はもっと一生懸命やりなさい」と言った。

引用であることが明らかな時はコロンではダブルクオーテーションマークを外してかまいません。コンマを使うときはダブルクオーテーションマークを外すことはできません。

Patient: Doctor, I feel like I have a fever.
Doctor: Don’t sleep naked!
患者─「先生、熱があるみたいなんですけど。」 医師─「裸で寝るんじゃないよ!

その他のコロンの用法

コロンは付加説明と引用以外にもいろんな場で使われます。それらを以下にまとめました。

タイトルと出版社

英語では本や論文のタイトルの本題と副題をコロンで分けます。日本語では本題と副題の間に全角ハイフンまたはダッシュがよく置かれますが、英語にはそういう用法はないので注意してください。また、英語で参考文献を書く場合は「出版社がある場所」も表記しないといけませんが、「出版社がある場所」と「出版社名」の間にコロンを置きます。

Longino, Helen, and Ruth Doell. 1983. Woman’s Nature: Rationalizations of Inequality. New York: Pergamon Press.

McIntosh, Peggy. 1983. “Interactive Phases of Curricular Revision: A Feminist Perspective.” Working paper no. 124. Wellesley, Mass.: Wellesley College Center for Resesarch on Women.

本の章番号と節番号

聖書やコーランは複数の節(verse)で章(chapter)を構成しています。そして章番号と節番号の間にコロンが置かれます。

Isaiah 42:1
イザヤ42:1

時間

アメリカ英語では、時間と分と秒を区切る際にコロンが置かれます。

The concert begins at 19:55.

イギリス英語ではコロンの代わりに終止符が置かれることが多いです。

The concert ends at 22.00.

割合

割合を表記するのにコロンが用いられます。

Women outnumber men by more than 6:1 here at Carlow University.
ここカーロー大学では、女性が男性を6倍以上上回っています。

「6:1」はsix to oneと発音します。

ウェブサイトのアドレス

このサイトのアドレスは https://www.sanctio.net です。

正式な手紙やe-mailの書き出し

To Whom it May Concern: Please accept my application for the position advertised in The New York Times.
ご担当者様へ。ニューヨークタイムズに掲載されている職への応募をお受けください。

相手の名前がわからないときはこのようにTo Whom it May Concernと書きます。

Dear Professor Ann Morning:

Dear Mr. Jervis:

dearは直訳すると「親愛なる」という意味になりますが、「~様」という時によく使われます。

コロンの用法の注意事項

コロンの前の文は原則として完全な文

コロンは原則として、主語と述語のある完結した文章の後にしか使われません。よって、以下の文はすべて間違いです。

※動詞と目的語もしくは補語の間にコロンを置くのは間違い

The very best apples are: those that are grown in Aomori Prefecture.

be動詞の後に補語のない間違った文章です。コロンを外すと正しい文章になります。

The very best apples are those that are grown in Aomori Prefecture.
一番おいしいりんごは青森県産のものです。

※前置詞と前置詞の目的語の間にコロンを置くのは間違い

My favorite Apple Spinach Salad is made with: tons of baby spinach and crisp apples, toasted nuts, soft cheese, and a zippy vinaigrette.

これもコロンを外してください。もしくはthe followingを加えるとコロンを使えます。

My favorite Apple Spinach Salad is made with the following: tons of baby spinach and crisp apples, toasted nuts, soft cheese, and a zippy vinaigrette.
私のお気に入りのアップル・スピナッチ・サラダは、たくさんのベビー・スピナッチとシャキッとしたリンゴ、トーストしたナッツ、ソフトチーズ、ジッピー・ヴィネグレットを使っています。

※コロンをsuch as (~のような)や including (~を含む)や especially (特に)の後に置くのは間違い

There are different types of rooms in this apartment such as: studios, one-bed rooms, and two-bed rooms.

これもコロンを外してください。もしくは such asを外してください。

There are different types of rooms in this apartment: studios, one-bed rooms, and two-bed rooms.
このアパートには、ワンルーム、ワンベッドルーム、ツーベッドルームなど、さまざまなタイプの部屋があります。

コロンは原則として完全文の後にしか使えないと述べましたが、コロンの前が名詞という文をたまに見かけます。間違いとまでは言えないようです。

Haruhi’s proposal: split off into groups of two, search the city for mysterious phenomena. If we find any, alert the others via cell-phone. That is all.
ハルヒの提案はこうだった。二手に分かれて市内を探索。不思議な現象を発見したら携帯で連絡を取り合う。以上。

Corporation: An ingenious device for obtaining profit without individual responsibility. ─Ambrose Bierce
会社とは。個人の責任なしに利益を得るための巧妙な装置

コロンの後の文は完全な文でなくてよい。

コロンの後にワンスペースを置いて後の文を続けますが、完全な文でなくてもよく、単語でも句(phrase)でもかまいません。

There is a thing the government should do right now: urgent action.
政府が今すべきことがある。緊急措置だ。

コロンの後の文の最初の文字は大文字か、それとも小文字か

固有名詞(e.g., Japan)や頭文字(e.g., EU)以外の場合は、イギリス英語ではコロンの後の文は小文字からスタートします。アメリカ英語では大文字から始めても小文字から始めても、どちらでもかまいません。スタイルガイドのThe Chicago Manual of Styleではどちらでもよいと説明されています。ただしThe Associated Pressでは大文字から始めることを勧めています。

She had one problem: there was no way to get there in time.
She had one problem: There was no way to get there in time.
彼女には一つの問題があった。時間内にそこに着く方法がないという問題だ。

ただしセミコロンの後が直接引用文だったり文が2つ以上ある場合は、アメリカ英語のどのスタイルブックでも大文字から始めるよう指示しています。

Dad gave us these rules to live by: Work hard. Be honest. Always show up on time.

また、アメリカ英語でもセミコロンの後の文が主語と述部のある完全文ではない場合は小文字から始めましょう。

I have the following animals: a dog, cats, and a hedgehog.
私は犬と猫とハリネズミを飼っている。

セミコロン ;

セミコロンは対等な関係にある2つの関係のある文をつなぎます。ピリオドを使うと2つの文は関係があってもなくてもよいですが、セミコロンを使うと必ず2つの文は何らかの形で関連します。

I went out with my mother’s friend. I am a basketball player.
(母の友達と出かけました。私はバスケットボール選手です。)

脈絡のない文ですが、間違いのある文ではありません。ただし2つの文は内容的に関連性がないので、friendの後のピリオドをセミコロンに変えることはできません。

ではセミコロンの用法を見てみます。

2つの文を等位接続詞を用いずに結ぶ

2つの文に関連性がある場合、その間にコンマを使うと、それを示すためには等位接続詞を用いないといけません。しかし、セミコロンは等位接続詞を用いずに2つの文を結びます。この2つの文は内容的に関係があります。また、セミコロンで結ばれた2つの文は共に主語と述部のある完全な文でなければいけません。等位接続詞にはand, but, for, or, nor, so, yetがありますが、セミコロンは接続詞の意味合いを持つので、これらの単語をセミコロンの後に置いてはいけません。

I saw a big owl, and it was eating a mouse.
or
I saw a big owl; it was eating a mouse.
私は大きなフクロウを見ました。そのフクロウはネズミを食べていました。

What we anticipate seldom occurs, but what we least expect generally happens.
or
What we anticipate seldom occurs; what we least expect generally happens.
私たちがありそうだと思うことはめったに起こらないのに、もっともありそうにないと思うことはよく起こるものだ。

コンマの後に接続詞をつけずに
What we anticipate seldom occurs, what we least expect generally happens.
と書くのは間違いです。これをcomma spliceと言います。繰り返しになりますが、セミコロンでは逆に接続詞が続くと間違いになります。

We must not confuse distortion with innovation; distortion is useless change, art is beneficial change. ─Chuck Jones
私たちは歪曲と革新を混同してはならない。歪みは無駄な変化であり芸術は有益な変化である。

2つの文を対比させたいときにセミコロンが最もよく使われます。

A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty. ─Winston Churchill
悲観主義者はあらゆる機会に困難を見る。楽観主義者はあらゆる困難にチャンスを見る。

悲観主義者と楽観主義者が対比された文章です。

2つの文を接続副詞や移行句を用いて結ぶ

2つの文を接続副詞(therefore, howeverなど)や移行句(in fact, as a resultなど)で結ぶときにセミコロンが用いられます。

I ate a hamburger at her place; however, I am already hungry again.
私は彼女の家でハンバーガーを食べました。でも、またお腹が空いています。

セミコロンの後によく出てくる接続副詞(conjunctive adverb)は、howeverthereforeの2つです。ほかにも以下の接続副詞があります。

accordinglyadditionallyagain
alsoanywaybesides
certainlycomparativelyconsequently
converselyelsewhereequally
finallyfurthermorehence
henceforthhoweverin addition
in comparisonin contrastincidentally
indeedinsteadlikewise
meanwhilemoreovernamely
neverthelessnextnonetheless
nowotherwiserather
similarlystillsubsequently
thenthereaftertherefore
thusundoubtedlyyet


接続副詞が何かわからない人は以下の記事をお読みください。

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20ある接続副詞を完全マスター! 接続詞との違いにも注目 副詞にもかかわらず、接続詞の役割を果たす単語を接続副詞と言います。接続副詞には連結、反意・対立、選択、原因・結果、付加説明の5種類があります。接続詞の後にはコンマがつきませんが、接続副詞の多くはコンマがつくので注意してください。

移行句(transitional phrases)は数多くありすぎるので、特によく使われるものだけを載せておきます。

after allas a matter of factas a result
at any rateat the same timeby all means
even sofor examplefor instance
in additionin conclusionin fact
in other wordsin the first placethat is to say
on the contraryon the other handto put it another way

2つ目の文が接続副詞や移行句から始まっていたら必ずセミコロンを使わないといけないわけではありません。

We were suppose to play baseball after lunch. However, we went home instead.
昼食後に野球をすることになっていた。しかし、私たちは家に帰ってしまった。

しかし、ピリオドの代わりにセミコロンを使うと、文に締まりが出ます。

We were suppose to play baseball after lunch; however, we went home instead.

よくある間違いは、ここでセミコロンではなくコンマを用いることです。

We were suppose to play baseball after lunch, however, we went home instead.

むろん、接続副詞ではなく等位接続詞を用いればコンマを使えます。

We were suppose to play baseball after lunch, but we went home instead.

また、セミコロンを用いるのは2つの文を繋げる時ということも頭に入れておいてください。1つの文で接続副詞が使われるときは、セミコロンではなくコンマが用いられます。

You should keep in mind, however, that I’m not going to help you to prepare for the test.
しかし、私はあなたの試験の準備を手伝うつもりはないことを頭に入れておいてください。

接続副詞や移行句が続くセミコロンを用いた文をいくつか見てみます。

however けれども、しかしながら

I learned the English alphabet and grammar; however, I never learned to speak the language fluently.
私は英語のアルファベットと文法を学んだが、流暢に話せるようにはならなかった。

indeed 実際

Reports of the damage caused by the hurricane were greatly exaggerated; indeed, this storm was not a “hurricane” at all.
ハリケーンによる被害の報告は非常に誇張されていた。実際、この嵐は「ハリケーン」といえるものではなかった。

moreover さらに、その上

I’m not all that fond of the colors of this flower; moreover, it don’t smell very good.
私はこの花の色があまり好きではない。しかも、あまりいい匂いがしない。

nevertheless それにもかかわらず

The research is far from conclusive; nevertheless, it has some value in this case.
この研究は決定的というにはほど遠い。それにもかかわらず、この事例では価値がある。

otherwise さもなければ

You must do your homework; otherwise, you might get a bad grade.
宿題をちゃんとしないといけないからね。そうしないと、悪い成績を取るかもしれませんよ。

in addition さらに

He likes to play baseball; in addition, he likes to watch it.
彼は野球をするのが好きだ。さらに野球を見るのも好きだ。

in fact 実際

Oretachi-no-tabi was my favorite television drama during the 1970s; in fact, it is my favorite television show of all time.
「俺たちの旅」 は1970年代の私の大好きなテレビドラマでした。実は、今までで一番好きなテレビ番組です。

コンマよりも大きな区切りとして使う

リストが長かったり、リストにコンマが含まれているときは、わかりやすくするためにセミコロンで区切ります。 

例えば、「このラーメン屋は以下の都市にあります。日本の東京、中国の上海、アメリカのサンフランシスコ、フランスのパリです。」をセミコロンを使わずに訳すと以下のようになります。

This ramen restaurant can be found within the following cities: Tokyo, Japan, London, England, Shanghai, China, San Francisco, the United States, and Paris, France.

しかし、これでは都市と国が混ざってわかりにくいです。リストの中にコンマが含まれるときは、リスト間の仕分けはセミコロンを用いるとわかりやすくなります。

This ramen restaurant can be found within the following cities: Tokyo, Japan; London, England; Shanghai, China; San Francisco, the United States; and Paris, France.

別の例文を見てみましょう。

There were three people in my room: Michiyo, my mother; Hiroki, my boyfriend, and Naoko, my classmate.
私の部屋には3人がいました。母の道代、彼氏の弘樹、クラスメートの尚子です。

You can order a sandwich with bacon, egg, and cheese; ham, egg, tomato, and cheese; or tomato, lettuce, and avocado.
「ベーコン、卵、チーズのサンドウィッチ」、「ハム、卵、トマト、チーズのサンドウィッチ」、「トマト、レタス、アボカドのサンドウィッチ」を注文することができます。

最後の文をセミコロンなしで書くと全くわけがわからなくなります。

You can order a sandwich with bacon, egg, and cheese, ham, egg, tomato, and cheese, or tomato, lettuce, and avocado.

R L Trask, The Penguin Guide to Punctuation (Penguin Reference Books, 2019)に出ていた例文を見てみます。まずはセミコロンを使っていない文です。

In Somalia, where the civil war still rages, western aid workers, in spite of frantic efforts, are unable to operate, and the people, starving, terrified and desperate, are flooding into neighbouring Ethiopia.

これだと意味を取りにくいですが、andの前にセミコロンを一つ置くだけで文意がとれるようになります。

In Somalia, where the civil war still rages, western aid workers, in spite of frantic efforts, are unable to operate; and the people, starving, terrified and desperate, are flooding into neighbouring Ethiopia.
内戦が続くソマリアでは、西側の援助要員は、必死の努力にもかかわらず活動できない。飢えと恐怖と絶望に打ちひしがれた人々が隣国エチオピアに押し寄せています。

その他のセミコロンの用法

複数の著者の著作の引用

セミコロンは脚注で複数の著者の著作を引用するときに用いられます。

See also Jervis 1976, 1989; Lebow 1981.

セミコロンの用法の注意事項

セミコロンの前後の文は完全文

コロンの場合は前の文のみ主語と述部のある完全文でないといけませんでしたが、セミコロンでは後の文も完全文でないといけません。コロンにおいては後の文は前の文の付加説明にすぎないのに対し、セミコロンでは前と後の文は並列な関係にあるためです。

セミコロンの後の文は小文字から始める

セミコロンの後の文の最初の文字が固有名詞や頭文字でない限り、小文字から書いてください。

Discussion is an exchange of knowledge; an argument an exchange of ignorance. ─Robert Quillen
ディスカッションは知識の交換である。アーギュメントは無知の交換である。

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